今夜は雇用統計_2014/01/10

FXマーケット情報|2014/01/10

昨日は注目されたECB理事会後のドラギ総裁の記者会見がハト派な内容となったことからユーロが上下に揺れる展開となりました。

ECB理事会では金融政策は市場の予想通り据え置きとなりました。ドラギ総裁の記者会見ではユーロの危機はまだ終わっていないことを強調し、低金利の長期間の維持を強調する内容となりました。

内容自体はそれほど目新しい内容ではありませんでしたが、会見開始後ユーロはハト派なトーンを嫌い売りで反応しました。しかし、会見の内容自体が新鮮味に欠ける内容となったことから買戻しが入り売りは継続しませんでした。

また、欧州時間に発表されたBOE金融政策委員会では市場の予想通り金融政策は据え置き、声明はなく、事前に噂されていたフォワードガイダンスの強化は行われませんでした。

発表後の英ポンドは買いで反応しましたが、その後はすぐに押し戻され、売りが先行するような推移となりました。

米国時間には新規室用保険申請件数の発表が行われましたが、結果は33.0万件と市場予想より若干強い結果となりましたが、同時に行われたドラギ総裁の会見に飲み込まれ市場の反応は限定的なものにとどまりました。

EURUSD5M1
                      ユーロドル5分チャート

【本日の注目材料】

本日は米国時間に12月雇用統計の発表が予定されています。

今回の雇用統計から今までのQE縮小を開始できるかどうかを考える材料として捉えるよりも純粋に米国の景気はどうかという純粋な見方へ変わっていくと考えられます。前回もそうでしたが、良好な結果→株高、リスク選好、という素直な反応になることが予想されます。今まではQE縮小→株が売られるのではという可能性も視野に入れなければならなかったですが、おそらくその心配は薄れると思われます。

参考となるADP雇用統計やISMの雇用指数は良好な数字となっている反面、新規失業保険申請件数は若干ブレが見られました。これらのデータを総じてみれば良好な結果となる可能性が高いと思われますし、おそらく市場も良好な数字を期待していると思われます。

しかし、調査機関、調査内容が違うものなので、結果はフタを開けてみないとわかりません。

現在のブルームバーグの市場予想の中心値は19.7万件と昨日よりも若干上昇しています。気を付けなければならないのは市場はこの数字やこれより少し良いくらいでは驚かないということです。逆に弱い数字となったときのインパクトは大きくなることが予想されますので発表直後は注意が必要です。

また、失業率と労働参加率にも注目です。市場予想は前回の7.0%と同じ7.0%で据え置きを予想しています。下落が続いていた労働参加率は前回上昇に転じましたが、下げ止まりをキープできるかどうかをしっかりと見極めたいところです。失業率が上がってもこの労働参加率の上昇を伴うものとなった場合、発表直後は失業率の数字だけに反応し、その後、市場は良い失業率の上昇ととらえ評価を変えることも考えられます。

今回の雇用統計も良好な結果となった場合、緩やかにではありますが、緩和縮小に向かうFRBと低金利維持を強調し、追加緩和の可能性もあるECB、デフレの脱却まで金融緩和姿勢を貫くであろう日銀との金融政策スタンスへの違いがより強く意識されると考えられ、中長期的にもドルが買われやすい状態が続くようになると思われます。

【本日の予定】

08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況
18:30 英11月鉱工業生産、製造業生産
22:30 米12月雇用統計(失業率、非農業部門雇用者数変化等)
22:30 加12月雇用統計(失業率、就業者数等)
翌0:00 米11月卸売在庫
翌0:00 米1月IBD/TIPP景気楽観度指数
翌0:00 英国立経済研究所(NIESR)GDP
翌3:00 ブラード米セントルイス連銀総裁(投票権なし)講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト