米中通商摩擦問題も織り込み済みで円安基調継続

【著者】

忙しい人のサマリー

米中通商摩擦問題も織り込み済みで円安基調継続

米国の2000億ドル規模の追加関税24日発動
中国の600億ドル規模の対抗関税発動なども反応は限定的

クロス円はしっかりの展開に。ユーロ円は一時131円台半ばへ
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【東京市場】クロス円往って来い

 朝方、米国による中国からの輸入品約2000億ドル規模に対する追加関税を24日に発動するとの報道があり、いったん円高ドル高の動きが広がった。
 ドル円を除くドル高の動きもあって、ドル円の上昇は111円80銭台から111円67銭までと比較的限定的も、ユーロ円が13円台後半から130円30銭近くまで下げるなど、クロス円はしっかりと円高に。ユーロドルが1.1690近辺から1.1667を付けるなど、ドル高の動きも広がった。
 もっとも、こうした動きは午前中には収まり、値を戻す格好に。
 7月の暫定リスト公表以降、同関税の発動は織り込みが進んでおり、中国株などへの影響も限定的になったことが、市場への影響を抑制する格好に。
 午後に入ってもドル円、クロス円共にしっかりで、ドル円は112円台を回復。
、日本株が堅調地合いを維持し、日経平均の上げ幅が300円を超えたことなどが円安を誘う結果となった。
 朝方弱めに推移した米債利回りの上昇が見られ、10年債利回りが3%近辺を付けたことなどもドル円の支えとなった。

【ロンドン市場】振幅交えながらもしっかり

 ドル円が112円30銭手前から112円割れを付けるなど
振幅を交える展開も、下がったところでは買い意欲。

 中国の報復措置発表などが報じられたが、
基本的には想定済みということで相場への影響は限定的に。

 一時1.17台を付けたユーロドルは少し戻してのもみ合いに。
ユーロ円の上昇が下値を支える格好も、
上値での買いには慎重。

 原油先物がサウジ発言で上昇しカナダドル買いも。

【NY市場】堅調地合い維持

 ドル円は一時112.39と高値を更新。
米中通商摩擦は織り込み済みとして材料とはならず。

 米債利回りの上昇もあってドル円は堅調。

 ユーロは対ドルでもしっかりで1.17台トライも
大台超えからは売りが出る流れに。

【本日の見通し】上昇基調は継続へ

 ドル円はしっかりの展開。

 リスク選好の動きが広がる中で円安が進む展開に。
112円台での売り注文をこなしながらの上昇で
力強さを感じさせる流れ。
113円にかけて依然として売りが続くが
ドル円はしっかりの展開が続きそう。

 クロス円も基本的には上方向。
ユーロ円は131円台での堅調な動きが見込まれる。

 今日の日銀金融政策決定会合は無風通過見込み。
黒田総裁会見も目新しい話題は期待薄か。

 

【本日の戦略】押し目買い

 流れはまだ上方向。
下がったところでは買いが出る流れに。
113円にかけては売り注文も入っており
一気の上昇ではなく振幅を交えた展開が期待されるところで
押し目を丁寧に拾いたい。
111円80選を割り込むようだと、いったんストップで仕切り直し。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など