ECBではユーロの買い戻しシナリオの可能性が高い

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外国為替マーケット情報|2014/06/05

昨晩の概況

おはようございます。朝5時10分頃、リリーと散歩に出かけるために家の外に出て、あまりの涼しさに長袖に着替えました!なんだか雨もちょっと降りかけては止んでいるような感じで、これは午後から雨降るなぁと思わせる天気でした。昨日までの暑さが嘘のよう。

さて、昨晩はADP雇用統計の発表があり予想210千人のところ、出てきた数字は179千人と低く102.60近辺から102.50割れへちょっと下落。102.53-54まで戻した後10時前に102.44安値を付けましたが、基本買い気となっている海外ファンドに加え、背中を押されて仕方なく買い始めていると思われる本邦の機関投資家や本邦輸入企業のドル買いで102.50-102.30ゾーンのドル買いオーダーが厚そうと思いました。実際その通りで下げても102.44となかなか買いたい水準まで下がらず、ADPの数字が悪いと思い売っても下がらないから売った連中は102.60を越え始めて諦めて買い戻しした可能性を感じました。

午後11時に出てきたISM非製造業景気指数は予想55.5に対し56.3と好調で米長期債が売られてイールドは上昇。10年債利回りは2.613%まで一時上昇しこれでドル円は欧州時間の高値102.71を越えて102.75までタッチしましたが、アジア高値102.80は越せず102.80から上には大口の売りが隠れている可能性もありそう。前回雇用統計で103.02まで高値を付けてから大きく下落した動きの記憶が鮮明なので、102円台後半から103円台前半は利食いも集中しそうな感じです。

さてBOEは据え置きでしょうが、ECBがどんな内容の金融緩和をしてくるのか。市場が期待している内容と比較して小出しと受け取れば、大きく売られているユーロドルの「売り要因の減少」との捉え方からユーロの買い戻しとなりますが、そこで戻りが大き過ぎるとドラギの一喝!の危険性もあり戻したところは引き付けて売りスタンスで考えるインターバンクが多いのではないかと考えています。経済指標や金融政策は、事前に市場が織り込んだ数字・規模に対し、実際の数字・規模で売り買いされるより、期待値とのかい離幅で買われたり売られたりするわけです。
今回市場があまりに多くを期待しているような場合、一度に手持ちのこまを全て出すようなことはECBはせず、結果的には勝手に過剰な金融緩和期待をした市場が勝手に失望してユーロの買い戻しを行ってしまうようなシナリオの可能性が高いのではと思っています。
(それにしては事前のユーロの買い戻しも1.3650を越えずに非常に限定的でした。かなり不思議です・・・。)ユーロドルの200日移動平均線は1.36454、このところの高値は1.3650を越せず5月28日からずっと上値を1.3635~1.3650で止められています。クリアに抜けたらストップが出てくる感じかもしれませんが、跳ねたら1.36700にある日足ボリンジャーのセンターラインが一つの抵抗線に。1.3700から1.3730は戻り売りが盛大に出そうなところ。1.37501の90日移動平均線を元気に越したら・・・・その時は何か売りじゃなくなっている感じなんで、まとめて損切りの大嵐となる可能性をイメージしています。
今日のアジアはドル円、ユーロドルともに動きにくい展開でしょう。

ドル円・クロス円・ユーロドルは買い先行で

<ドル円 買いから>
ドル円は102.450、102.350で買いから参入する方針。ストップは102.150に置きながら、102.800、102.900で利食いするような回転をイメージしました。
レンジ 102.300(102.450)–102.850(102.950) 
作成時 102.635-639 9:50AM

<ユーロドル 買い>
ユーロドルは 1.35920、1.35850で買いから。ストップは1.35790に置きながら、1.36300、1.36400で利食いする回転をイメージしました。
レンジ 1.35850(1.35950)–(1.36300)1.36400 
作成時 1.36011-018 9:55AM

<ユーロ円 買い>
ユーロ円は139.350、139.250で買いから。ストップは139.050に置きながら、139.850、139.950で利食いするような回転をイメージします。
レンジ 139.150(139.350)–139.850(140.000) 
作成時 139.565-574 10:00AM

<ポンド 買い>
ポンド円は171.350、171.250で買いから。ストップは171.000に置いて、171.900、172.000で利食いするような回転をイメージしました。
レンジ 171.200(171.350)–(171.900)172.000 
作成時 171.681-695 10:29AM

対ドルは1.67100、1.67000で買いから。ストップは1.66850に置きながら、1.67800、1.67950で利食いするような回転をイメージしました。
レンジ 1.66950(1.67100)–1.67800(1.67950) 
作成時 1.67380-393 10:06AM

<豪ドル 買い>
豪ドル円は94.850、94.800で買いから。ストップは94.600に置きながら、95.250、95.350で利食いするような買いをイメージしました。
レンジ 94.700(94.850)–(95.250)95.350 
作成時 94.979-991 10:39AM

対ドルは0.92450、0.92300で買いから。ストップは0.92150に置きながら、0.92950、0.93100で利食いするような回転をイメージしました。
レンジ 0.92250(0.92450)–0.92950(0.93150) 
作成時 0.92739-752 10:15AM

<ニュージードル 買い>
ニュージー円は86.230、86.130で買いから。ストップは85.900に置きながら、86.700、86.800で利食いするような回転をイメージしました。
レンジ 86.050(86.200)–86.700(86.850) 
作成時 86.428-443 10:49AM

対ドルは0.84500、0.84650で引き付けて戻り売りから参入する方針。ストップは0.84950に置きながら、0.83900、0.83800で買い戻しを行うような回転をイメージしました。
レンジ 0.83800(0.83900)–(0.84500)0.84650 
作成時 0.84307-326 10:17AM

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小林 芳彦|JFX株式会社代表取締役

相場は知的格闘技!元気に相場と戦いましょう! 小林 芳彦

慶応義塾大学商学部卒、協和銀行入行し本店資金為替部調査役へ。 クレディスイスやバンク・オブ・アメリカで要職に就き、当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。現JFX株式会社代表取締役