本当にドル売り?!

今週に入り、米株式・債券市場のボラティリティは前週に比べ落ち着きを取り戻しているように感じられますが、それでも完全に元に戻ったということではありません。今晩、米国では消費者物価指数の発表が予定されており、この結果が市場予想を上回る強い結果となれば、前回の雇用統計後の金利急上昇・株下落によるドル円相場下落が再現?ともなりかねませんので、引き続き、緊張感を持ったトレードを心掛けたいものです。
 
さて、昨日は米財政赤字や貿易赤字絡みでのトランンプ大統領の発言を嫌気したドル売りが進み、ドル円はこれまでのサポートラインと見られていた108円を割り込む動きとなりました。確かにこの動きを見れば、ドル安・円買いの動きが進んでいるわけですが、ドルインデックスのチャートを確認すると、決してドル売りのトレンドが出ているわけではないことが確認できます。
正確に申し上げると、ドル売りのトレンドが収束し、レンジ相場へ移行している途中という言い方になります。現在の市場を表現するなら、株安に伴うリスクオフの円買い相場と言うことではないでしょうか。
 
<資料>ドルインデックス(日足)の推移

出所:Bloomberg
 
となれば、この107円台から押し目を拾っておいても良いのでは?と言うのが私の見立てです。いつと明言は出来ませんが、為替市場は最終的に金利差に着目した値動きに戻ると考えております。今の値動きはあくまでイレギュラーの動きだと感じています。
一度にまとめて買いのポジションを持つのではなく、いくつかに分けて対応してみてはいかがでしょう。

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比嘉 洋|マネースクエア シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!