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年内最後の大イベント、FOMC

【著者】

昨日からの流れ

昨日は前日に引き続き、原油価格が悪材料出尽くし感もあり、底堅さを見せ、株式市場も安定推移となり、為替相場ではFOMCを控え、神経質な状態が続く中で、対主要通貨でドルが底堅い動きとなりました。ユーロドルは1.106付近で失速する動きとなり、1.109台前半まで押し込まれ、ドル円は121円台後半での推移となっています。

主要通貨ペアの推移(2015/12/16)

USDJPY

ドル円は120円を割り込むことなく反発に転じ、121円台後半まで上値を伸ばす動きとなっています。本日はテクニカル面ではもう一段の反発余地もあるように感じられますが、今年最後の大イベントであるFOMCを控えていることもあり、アジア、欧州時間は緩やかな動きが続き、FOMC結果発表後は大きく上下に揺さぶられることが想定され、読み難い動きとなると考えられます。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは高値更新後、前日の安値を下回りクローズとなり、上値の重さが強く意識される動きとなり、短期の上昇トレンドがピークを迎えた可能性が強まりました。ただし、本日はFOMCが控えているため、結果次第では上下に揺さぶられることが想定され、予想が難しい状態と考えられ、少し様子を見たいところです。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円はドル中心の動きとなったため、ユーロドル、ドル円に挟まれ、方向感を欠く動きが続きました。方向感を欠く状態となっているため、先週からのサポートである132.50付近と昨日のレジスタンスとなった133.55付近のどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは下降トレンドラインに接近したところで上値を阻まれ、下値を探る動きとなり、緩やかな下降トレンド継続の可能性が高まっています。現在12月初旬からの安値を結んだ短期の上昇トレンドラインに接触するところでの推移となっており、割り込むと下値を探る動きが活発化する可能性が高まっています。また、本日はFOMCで大きく動くことが想定されるほか、欧州時間の英国の雇用統計にも注意が必要です。賃金の上昇率次第では大きく上下に振れる可能性が挙げられます。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは引き続き方向感の薄い状態が続いています。0.716付近のサポートは硬いものの、上値の重さも残っており、引き続き0.7160.738付近のレンジをどちらに抜けるかで方向感を探っていきたいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日は米国時間にFOMCの結果発表が予定されています。今回の会合での利上げは織り込み済みであり、市場の注目はその後の利上げペースへとシフトしており、公表されるドットチャートでのメンバーの金利見通しやイエレン議長の会見でのその後の利上げペースへの言及に集まります。利上げのショックを和らげるために利上げペースが緩やかになることをアピールするようであれば、ドルの上値圧迫材料となると考えられます。そして、追加利上げの条件のようなものが示されるとその内容に反応、今後の注目経済指標に変化が現れる可能性があるため、内容をしっかりと確認したいところです。

年内最後の大きなイベントとなるため、発表後はポジション調整も含め相場が乱高下することが予想されるため、不安定な相場となることが想定されるため、注意が必要です。

可能性はかなり低いと考えられますが、利上げ見送りとなると大サプライズとなり、ドルが暴落というシナリオもゼロではないということも、頭の片隅に入れておいてもいいかもしれません。

また、欧州時間には英国の雇用統計の発表が予定されてます。先日のBOEの発表でも賃金の上昇率の鈍化を懸念する声にポンドが反応したことを考えると賃金の上昇率の結果次第ではポンドが大きく上下に振れる可能性があるため注意が必要です。

本日の予定

08:30 デベルRBA総裁補佐講演
17:00 仏12月製造業PMI・サービス業PMI(速報値)
17:00 ユンケル欧州委員長欧州議会で発言
17:30 独12月製造業PMI・サービス業PMI(速報値)
18:00 ユーロ圏12月製造業PMI・サービス業PMI(速報値)
18:30 英11月雇用統計
19:00 ユーロ圏11月消費者物価指数(確報値)
19:00 ユーロ圏10月貿易収支
21:00 米MBA住宅ローン申請指数
22:30 米11月住宅着工件数・建設許可件数
22:30 加10月国際証券取引高
23:15 米11月鉱工業生産
23:45 米12月マークイット製造業PMI(速報値)
翌0:30 米週間原油在庫
翌4:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表
翌4:30 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長会見
翌6:45 NZ79月期GDP

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト