【今週の見どころ】米国小売売上他

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先週からの流れ

先週は本邦がゴールデンウィーク、月曜日が英国などが祝日ということもあり、流動性の薄い時間帯が多いなか、週間を通してはドルの買戻が強まる展開となりました。ドル円(USD/JPY)は週序盤に売りが強まり、105円台中盤まで押し込まれる動きとなりましたが、その後は下げ渋り、反発に転じる動きとなり107円台まで戻す動きとなったほか、ユーロ(EUR/USD)やポンドも対ドルでは序盤に大きく上昇後、反落する動きとなっています。また、RBAのサプライズ利下げを受けて豪ドル売りが強まったほか、貿易収支の悪化を受けてカナダドルは上値の重い推移となっています。

注目が集まった米国の雇用統計は非農業部門雇用者数変化が市場予想を下回る結果となったほか、失業率横ばいとなったものの、労働参加率が低下となる弱い結果となりました。ただし、平均時給は堅実な結果となるなど、前向きな内容も含まれていたことや、事前に発表されたADP雇用統計が弱い結果であったため、市場でも警戒感が高まっていたこともあり、発表直後はドル売りで反応したものの、その後は下げ渋り、反発するする動きとなりました。

通貨別強弱

米国小売売上

金曜日には米国の小売売上の発表が予定されています。先行する自動車販売台数は比較的強い結果となっているものの、消費者信頼感指数などは伸び悩む状態となっており、冴えない結果となった前回からの反動が見られるかどうかに注目が集まります。
冴えない結果となってしまうと、最近徐々に強まってきている米国の景気減速懸念が強まる可能性があるため、注意が必要です。

BOE金融政策委員会

木曜日には英国でBOEの金融政策委員会の発表が予定されています。EU離脱懸念が強まって以来、英国の金融政策への関心は弱まっているものの、今回の会合後の発表は四半期インフレレポートも併せて発表されるため、それなりにインパクトがあると考えられます。
最近では、EU離脱懸念などを背景に英国の経済指標が冴えない結果が増えてきており、経済・金利見通しに下方修正が入るようであれば、ポンドの上値圧迫材料となりそうです。

先週の注目通貨ペアのその後

先週の注目通貨ペアに挙げたポンドドルは序盤に2月4日の高値である1.467付近を突破し、ストップ買いを絡めながら、上昇が勢い付き1.477付近まで短時間で上昇するも、その後は反落する動きとなり、結局上昇分以上に下落する動きとなりました。

さらにその後も上値の重い推移が続き、1.45も割り込む動きとなってしまいました。先週の動きで注目したいのは日足チャートの5月3日の足となります。高値圏で高値更新後、前日の安値を割り込んでクローズとなる足が出現しています。高値圏でのこの足はキー・リバーサル・デーなどと呼ばれ、強い反転サインとなります。この足が出てきてしまうと、買いで入った参加者は逃げ出し、さらには新たに売りで入ってくる参加者が増える傾向が強く、流れが変わってしまうことが多いです。今回もこの足が出現後、下値を探る動きが続いているのが確認できます。高値更新後、買いで入ってしまった場合はこの足の出現を確認した時点、または前日の安値を下回った辺りにストップを置くなどして、逃げるのが常套手段となります。

ポンドドル

今週の注目通貨ペア

今週の通貨ペアはNZDUSDです。

一昨年から下落が続いていたNZDUSDですが、昨年中盤から下げ渋る動きとなり、今年は年序盤に大きく下落したものの、その後は底堅い推移が続いていたNZDですが、ここにきて上値が詰まり始めています。

日足チャートを見ると、4月に0.7055付近で2回上値を抑えられており、高値更新に失敗しているのが確認できます。下は0.6807付近で2回サポートされており、この付近を割り込んでしまうと、同時に年初からの安値を結んだトレンドラインを割り込む状態となり、下落に勢いがつきそうな状態となっています。

今週はこの0.6807、キリの良いところで0.68をしっかり守れるかどうかに注目したいところです。ただし、逆にレジスタンスとなっている0.7055付近を上抜ける動きとなるとストップ買いを絡め、短時間で強い上昇となる可能性もあるため、注意が必要です。

NZドル

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト