【今週の注目材料】利上げを確実なものへ後押し?<米雇用統計>

月一ビッグイベント

 早いもので、今週金曜日から6月。1日は月一のビッグイベント、米雇用統計が控えています。

 先週はリスク警戒の動きからドル円は頭の重い展開となっていますが、ユーロドルなどではドル買いが続き、ドル全般では上昇傾向が継続。
 
 今回の雇用統計は結果次第で今月のFOMCでの利上げを後押しすることはもちろん、今年後半の利上げペース加速期待にも影響する可能性があるだけに要チェックです

まずは前回の確認

 
 前回、4月分の雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想の+19万人前後を下回り、+16.8万人に留まりました。 

 3月分が+10.3万人から13.5万人に上方修正されましたが、修正後でも6か月ぶりの低水準であるように、3月、4月と雇用者数の伸びはやや低調です。

 もっとも内訳をみると、そこまで弱いものではなく、3月、8か月ぶりの水準に落ち込んだ建設業が+1.7万人。変動の激しい小売業が+0.8万人。雇用の先行指数として知られるテンポラリー雇用(一時雇用)は+1.03万人と、なかなかの好印象です。4月の天候不順なども併せると、まずまずといっ手もいいという印象でした。

 失業率は予想を超える低下を見せ、2012年以来の3%台である3.9%に。
 もっとも、労働参加率が下がっており、この影響も大きいと見て、市場の反応は一息でした。

さて、今回は

 こうした状況を踏まえて、1日金曜日の雇用統計ですが、予想は雇用者数が19万人増。

 20万の大台には乗らないものの、現状の米雇用市場が完全雇用に近い状態で、新規雇用者自体が少ない中でのことと考えると、かなりしっかりとした水準です。

 失業率は横ばいで3.9%と4%割れの水準が続く見通しとなっています。

 インフレとの関連から注目度が高い平均時給は前月比で若干上昇、前年比は前回と同水準。

 全般に予想通りの数字が出てくると、米雇用市場は堅調という印象を与え、6月のFOMCでの利上げを確実なものとする可能性が高そうです。
 雇用増が20万人の大台を超えるなど、予想を超える好結果が出てくると、その後の利上げペース加速への期待感が強まり、ドルは大幅高となる可能性も。

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など