ドル高強まる展開に、欧州通貨売りなどがきっかけ

【著者】

忙しい人のサマリー

ドル高強まる展開に、欧州通貨売りなどがきっかけ

FOMC後の押し目限定的で買いに安心感も
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【東京市場】ドル円一時持ち直しも、株安に値を落とす、ユーロは伊予算がらみで下げる

 昨日のNY市場午後のFOMC後に振幅を経て112円60銭台まで下げたドル円は、下げて始まった日経平均が100円超の下げからプラス圏を回復するなど、リスク選好の動きが継続したことで、112円90銭近辺まで戻すなど、一時しっかりに。
 しかし、後場に入って株が大きく崩れ200円超の下げとなる中で、ドル円は112円60銭近辺とFOMC後の安値を割り込む動きに。利益確定売りなどに押される結果となった。
 ユーロはイタリアの予算がらみで午後に急落を見せた。イタリア紙が19年度予算関連の会合が延期される見込みと報道。同問題については連立与党内での対立が報じられていただけに、警戒感を誘いユーロ売りが一気に強まった。ユーロドルは1.1750近辺から1.16台へ。
 朝の金融政策理事会結果が事前見通し通りとなったNZドルはもみ合いに終始。波乱要素がなく、大きな材料とはならず。

【ロンドン市場】ドル円もみ合いから買い戻し
 
 序盤に112円50銭台を付けるなど、東京午後の流れが継続したものの、その後は買い戻しが優勢となり、112円台後半での推移が続いた。

 アジア株特に日本株の調整を受けて下げて始まった欧州株が下げ幅を縮める中で、ドル円などでも買い戻し。

 もっともこの時間帯はイベント通貨のやれやれ感も強く、突っ込んだ動きには警戒感が広がっていた。

【NY市場】ドル高急伸

 ドル高の動きが広がった。
ドル円は113円台にしっかり乗せると前日高値、年初来高値を超えて上値を伸ばし
113円40銭台まで。

 ユーロドルなどでもドル高が進行。
財政赤字縮小を目指すトリア財務相と与党との対立が目立っていたイタリアは
連日与党、五つ星運動と同盟が主張していた対GDP比2.4%で合意。
財務相の主張した1.9%が通らなかったことで、今後の進退への懸念が強まり
ユーロ売りが広がる展開となた。

【本日の見通し】ドル高基調継続へ

 NY市場で年初来高値を超えて上昇。113円台半ば手前に売りが残っており
頭を抑えられている格好だが、押し目がほとんどなく
地合いはかなり強い。

 週末を前にした調整がある程度は入るとみられるが
この後113円台半ばを超えると、もう一段レンジがシフトする可能性が高いだけに
基調は上方向か。

 円安ではなくドル高の流れが優勢なだけに
ドル円のポイントでは止めきれないという印象。
 

【本日の戦略】押し目買い

 流れかしっかりとドル高方向。
ただ、ポイント手前での週末の取引で突っ込んだ買いは避けたい。
通商問題関連で目立った材料が出る可能性がそれほど高くないが高値圏での買いポジションのリスクは高そう。
押し目を待っての買いに。
112円80銭割れがストップゾーンの認識。
(もっとじっくり持つならば112.50割れがストップ)
ゆっくりの買い下がりも。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など