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安倍政権は切り札を投入するのか?!

【著者】

昨日より3月相場入り。世界的な株高・原油高・米経済指標が市場予想を上回ったことが相まって、為替市場ではリスクオフの後退、ドル/円は114円台を回復して東京戻りとなっています。幸先の良いスタートと言いたいところですが、この動きは29日の下げを取り戻したにすぎず、大きな流れ自体が変わったわけではないことを理解しておく必要があります。

目先上値で意識されるのは、2/16の高値114.84円(これを抜けて初めてダブルボトムの可能性が増してきます)、1/29の高値121.66と2/11の安値110.96円の38.2%戻しである115.05円であり、当面ドル/円は111.00~115.00円のレンジでの値動きになりそうです。

今月は本邦勢にとって年度末となる企業が多く、実需面では輸出企業の円転玉が上値を押さえやすい月(特に中旬あたりまで)ということも頭の片隅にとどめておいてください。

<資料>ドル/円(日足)の推移
ドル円日足

外国人vs年金・自社株買い

今回、国内の株式市場に目を向けてみたいと思います。ご存知の通り、11日はメジャーSQ。市場ではこのSQに向けて外国人が日本株売りを進める一方で、買い手となっているのが年金の構図。安倍政権は夏の参院選に向けて是が非でも株式の暴落は避けるべく、企業側にも自社株買いによる協力をあおいでいると言った噂も聞こえています。

これまでは日銀によるバズーカ一本槍だったわけですが、1月のマイナス金利導入後、その効果も期待薄。安倍政権の次の一手が日経平均のキャスティングボードを握っていると言っても過言ではないかもしれません。仮に、年金・自社株買いでも株安に歯止めがかからないとなれば、消費増税延期の切り札を切るだけの腹積もりはしているのでしょうか?!今月もボラティリティの高い相場が続きそうです。

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マネースクウェア・ジャパン 市場調査部 チーフアナリスト|津田隆光様ご寄稿記事
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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!