雇用統計後の調整モード続く

【著者】

昨日からの流れ

先週末の強い米国雇用統計の結果を受けて強まったドル買いは昨日のアジア時間序盤や欧州時間序盤も継続となりましたが、その後は利益確定売りに押される動きとなりました。欧州時間にはECBが来月のECB理事会にて追加緩和への調整を進めているとの報道が一時ユーロの上値を圧迫する場面も見られましたが、長続きせず、米国時間には米国株式市場がドル高や利上げが意識され、軟調な推移となったことで利益確定とリスク回避型のドル売りが進む展開となりました。

主要通貨ペアの推移

USDJPY

ドル円(USD/JPY)は雇用統計で122.00を綺麗に突破しレンジを上抜ける動きとなりました。3ヶ月以上続いたレンジ突破ということで底堅い推移が見込まれますが、イベンントで短期的に大きく上昇したことや明日に米国の祝日を控えていることを考えると、本日も調整売りには少し警戒したいところです。レンジの上限となっていた121.75122.00くらいまでの下押しは十分に想定され、その付近までの下押しで耐えることができれば再上昇の期待は残ると考えられます。

本日はまず昨日のサポートとなった123.00付近をしっかりと守れるかどうか、逆にさらに上昇が強まる場面では昨日のレジスタンスとなった123.60付近を突破できるかどうかに注目です。また、125円に迫るところでは黒田総裁のコメントが市場の脳裏に残っていることが想定されるため、ブレーキがかかることが想定されます。

ドル円

EURUSD

ユーロドル(EUR/USD)は反発地合いが強まったところでECBの追加緩和に関する報道を受けて頭を押さえられる動きとなりました。しかし、底も硬く1.07台での小動きとなりました。本日は昨日のレンジである1.0721.079付近をどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。売りポジションが相当溜まっていることが想定されるため、利益確定が強まり反発に転じた際のショートスクイーズにも警戒が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円(EUR/JPY)は欧州時間に底堅さを見せ133円台に乗せる動きとなったものの、NY時間に入ると失速となり、日足チャートでは長めな上ヒゲを残す動きとなっています。一昨日に長い下ヒゲを残す動きとなっているため、方向感の薄い状態と考えられ、本日も方向感を探る動きとなることが想定されます。雇用統計後の131.50付近と10月末からのレジスタンスとなる133.50付近のどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは反発。BOEスーパーサーズデー、米国雇用統計で短期間に大きな下落となっていたこともあり、他通貨に比べるとリバウンドは大きくなっていますが上値の重さは依然として残っている状況です。昨日は1.513付近がレジスタンス、サポートが1.507付近がサポートとなっていたため本日はそのどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。日足チャートでは7月と9月の安値を結んだラインでのサポートされる緩やかな下降トレンドが続いているため、今回も1.5手前くらいがサポートとなる可能性が考えられ、このままもう少し反発が続きそうな気配もしています。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは反発も限定的で方向感の薄い推移が続いています。昨日のNY時間は0.704付近がサポートとなり、下げ渋る動きとなっていますが、0.704を割り込むような動きとなると0.7割れを試す動きに向かう可能性が高いと考えられます。ただし、雇用統計後のサポートとなった0.702付近では一度ブレーキがかかりそうな形となっています。逆に反発が強まった際は昨日のレジスタンスとなった0.707付近を上抜けるとストップ買いを絡め上昇が強まる可能性が挙げられます。接近した際には注意が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日は大きなイベントは予定されていませんが、欧州時間のクーレECB理事の講演や米国時間の輸入物価指数などが予定されています。昨日もECBの追加緩和に関する報道でユーロが揺さぶられる動きとなっていたこともあり、クーレ理事のコメントに敏感に一時的に反応する可能性が考えられます。輸入物価指数はドル高の影響を意識させるような結果となると昨日に続く利益確定売りのきっかけとなるかもしれません。
本日はシンガポールが休場、明日は米国、カナダが祝日ということも雇用統計後に進んだ利益確定の動きを早めるかもしれません。

本日の予定

シンガポール市場休場
EU財務相会合
08:50 日9月国際収支
09:30 豪9月住宅ローン貸出
09:30 豪10月NAB企業景況感 
10:30 中国10月消費者物価指数・生産者物価指数
14:00 日10月景気ウォッチャー調査
19:00 リーカネン・フィンランド中銀総裁講演
20:15 クーレECB理事講演
22:30 米10月輸入物価指数
翌0:00 米9月卸売在庫・売上
翌1:55 ウィルキンスBOC副総裁挨拶
翌2:30 カンリフBOE副総裁講演
翌3:00 米10年債入札(240億ドル)
翌5:05 ウィーラーRBNZ総裁講演
翌7:15 エバンス米シカゴ連銀総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト