マーケット

ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数等

【著者】

昨日からの流れ

昨日は米国雇用統計を控え、米国債利回りが底堅い動きとなったこともあり、ドルの強さが目立つ動きとなりました。他市場ではリビアの地政学リスクが高まっったことを背景に原油価格が上昇したことでエネルギー関連株が上昇し米国株式市場は堅調な推移となりました。

アジア時間はRBAは政策金利を据え置きを決定しましたが、声明文にて追加利下げの可能性を排除しなかったことで上下に大きく振れる動きとなった後は方向感を欠く動きを続けています。

主要通貨ペアの推移(2015/11/4)

USDJPY

ドル円は小動きながらも底堅い動きを続け121円台を回復する動きとなっています。しばらく狭いレンジでの推移が続いていることから、8月末にレジスタンスとなっている121.75を上抜けると上昇が加速する可能性も考えられるため、接近した際は注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは1.1台中盤がレジスタンスとなり、下値を探る動きとなり今週のサポートとなっていた1.1を割り込む推移となっています。本日は節目の1.1を上抜けることができるかどうか、先週のサポートとなった1.09を守れるかどうかで方向感を探っていきたいところです。大きな流れは下向きですが、ユーロ売りが溜まっているため、欧州時間等のユーロのショートスクイーズを狙った動きには注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円はジリジリと上値を切り下げる動きが続いていますが132.50付近では底堅さを見せています。本日はこの132.50付近を守れるかどうか、先週からのレジスタンスとなる133.50付近を上抜けることができるかどうかで方向感を探っていきたいところです。大きな流れは下向きであるものの、欧州時間等のユーロのショートスクイーズを狙った動きにも少し警戒したいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは1.55付近では上値が詰まる動きとなっているものの、1.536付近で下げ渋り、底堅さを見せる動きとなりました。本日はサービス業PMIの結果で大きく振れることも想定されますが、指標後の落ち着きを取り戻した後に1.55を上抜けるか、昨日のサポートである1.536を割り込む動きとなるかどうかで方向感を探っていきたいところです。本日の終値でしっかりと1.55を上抜けるような動きとなれば上昇基調がさらに強まることが予想されます。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルはRBAの政策金利の発表で大きく上下に揺さぶられましたが、終わってみれば底堅い動きとなり0.72を挟んだ攻防が続いています。本日も豪中の経済指標や米国の経済指標に揺さぶられる展開となることが予想されますが、しっかりと引き直した下降トレンドラインを上抜けるような動きとなれば溜まったショートポジションが絞り出される動きとなる可能性も考えられます。逆に9月序盤と10月末の安値を結んだトレンドラインを割り込むようであれば下落が加速する可能性も考えられるため、下値を探り出した際は注意したい水準です。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間にオーストラリア、中国の経済指標が予定されており、豪ドルが結果で一喜一憂することが想定されるほか、欧州時間には英国のサービス業PMI、生産者物価指数の発表が予定されています。英国のサービス業PMIは前回の冴えない結果からの反動に注目が集まります。先日の製造業PMIのように底堅さを見せるとポンドの強い下支え材料になると考えられます。

米国時間には雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計、貿易収支ISM非製造業景況指数の発表の他、イエレン議長を含むFOMCメンバーのコメント機会が予定されています。

ADP雇用統計が底堅い結果となると週末の雇用統計に向けて期待が高まり、ドル高をサポートすることが想定されます。また、ISM非製造業景況指数は雇用統計前ということで内訳の雇用指数にも注目です。FOMCメンバーのコメントはイエレン議長の議会証言は題材が銀行規制に関してということもあり、金融政策に関するコメントへの期待は薄いと考えられ、ダドリーNY連銀総裁の方が材料視される可能性が高いと考えられます。引き続き年内の利上げの可能性を示すのかどうかに注目が集まります。

本日は小粒揃いのラインナップとなっていますが、週末に雇用統計を控えていることもあり、大きな流れを作らず、一喜一憂となるというシナリオも十分に考えられます。

本日の予定

09:30 豪9月貿易収支
09:30 豪9月小売売上高
10:45 中国10月財新/サービス業PMI
14:30 チプラス・ギリシャ首相、記者会見
17:50 仏10月サービス業PMI(確報値)
17:55 独10月サービス業PMI(確報値)
18:00 ユーロ圏10月総合・サービス業PMI(確報値)
18:30 英10月サービス業PMI 
19:00 ユーロ圏9月生産者物価指数
19:30 ブレイナードFRB理事講演
21:00 米MBA住宅ローン申請指数
22:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁(投票権なし)講演
22:15 米10月ADP全国雇用者数 
22:30 米9月貿易収支
22:30 加9月貿易収支
23:45 米10月マークイット総合PMI(確報値)
23:45 米10月マークイットサービス業PMI(確報値)
翌0:00 米10月ISM非製造業景況指数
翌0:00 イエレンFRB議長、米下院金融委員会で証言
翌0:30 米週間原油在庫
翌3:00 米2年債入札(260億ドル)
翌4:30 ダドリーNY連銀総裁(投票権あり)講演
翌7:25 スティーブンスRBA総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト