マーケット

やはりドルが強め

【著者】

昨晩の概況

昨日は米国時間に発表されたNY連銀製造業景況指数、鉱工業生産は市場予想を下回る結果となったものの相場への影響は限定的なものにとどまりました。相場を動かしたのはドラギ総裁のコメントでした。「購入プログラムの拡大対象には国債も含まれる」と国債購入の可能性を示したことからユーロ売りが進む展開となりました。ドル円は本邦の消費税増税延期、解散総選挙が意識されてか底堅い推移となり、ドルが主要通貨に対して強い推移となっています。
他市場ではアジア時間の日経の大幅下落を引きずることなく米国株式市場が堅調を維持、米国債利回りも底堅い動きとなりドル高をサポートとなりました。昨日大きく崩れた日経平均も今日は反発してのスタートとなっています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円はアジア時間にGDP後の日経平均の下落に併せ115.45付近まで下値を探る動きとなったものの、その後は堅調な推移を続け116.80付近まで上値を伸ばす動きとなっています。本日以降に消費税再増税延期、解散総選挙に関する決定が伝わると乱高下する展開も予想されることから、最新の報道に注意したいところです。サポート候補と考えられるのは先週末から、サポートとなっている115.40付近、割り込むと節目の115.00が意識されます。ボラティリティーが大きくなってきていることから、短時間で1円動くことも珍しくなくなっていることから、値動きが荒くなった際には十分注意が必要です。

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ユーロドルはアジア時間に底堅い動きとなり1.258付近まで上値を伸ばす動きとなったものの欧州時間以降は下値を探る動きとなり1.24台中盤での推移が続いています。昨日までの地味な上昇を全て吐き出す動きとなっていることから、本日も下方向への圧力は引き続き強いことが予想されます。欧州時間に発表される独ZEW景況指数などが弱い結果となるとユーロの上値をさらに圧迫すると予想されます。また、引き続きショートポジションが溜まっていることから上昇に転じた際にはショートスクーズによる短期的な上昇には注意したいところです。

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ユーロ円はGDP発表後にジャンプした後は上値の重い推移が続いています。底堅いドル円に支えられ底は硬いものの上値も重い状態となり方向感を欠いている状況と考えられます。当面のサポートと考えられるのは先週末からのサポートとなっている144.80付近で割り込むと崩れる可能性があるため注意したいところです。

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ポンドドルは上値は重いものの下げ渋り1.56台をキープしています。昨日の欧州時間以降は1.562-1.566の狭いレンジでの推移にとどまっていることから本日はこのレンジのどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。対ユーロでも底堅さを見せはじめていることから比較的底堅い推移となりそうですが、本日は欧州時間に英消費者物価指数の発表が予定されており、結果次第では上下に跳ねる可能性もあるため注意したいところです。

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豪ドルは欧州時間以降は上値の重い推移が続きました。先週は強さが目立った豪ドルですが、昨日は高値を更新後大きく下落と嫌な足を残している状態で流れが変わる可能性が高まっています。本日は夕方にスティーブンス総裁の講演があることから豪ドル高懸念コメント、さらには介入示唆などには注意したいところです。

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【本日の注目材料】

本日は欧州時間序盤にRBAのスティーブンス総裁の講演が予定されています。いつもの豪ドル高懸念コメントならよいのですが、先日の総裁補佐のコメントのような介入をほのめかすコメントが出てきてしまうと豪ドルに大きな打撃を与える可能性があるため注意したいところです。
欧州時間は英国の消費者物価指数に注目が集まります。原油価格の下落、主要取引先である欧州の底インフレの影響をうけ弱い数字が出る可能性が高いことから予想以上に低いとポンド売りが加速する可能性も考えられます。
米国時間には生産者物価指数、NAHB住宅市場指数の発表が予定されています。インパクトはそれほど大きくないと思われますが、生産者物価指数が弱い結果となると物価の伸び悩みが意識され、多少ドル売りが強まる可能性があります。
また、消費税増税延期、解散総選挙の確報が入ってくるようだとドル円を中心に乱高下する可能性もあるため注意が必要です。

【本日の予定】

09:30 豪準備銀行(RBA)金融政策決定理事会議事録公表(11月4日開催分)
17:25 スティーブンスRBA総裁講演
17:30 ラウテンシュレーガーECB専務理事講演
18:30 英10月消費者物価・小売物価・生産者物価指数
19:00 独11月ZEW景況指数
19:00 ユーロ圏11月ZEW景気期待指数
22:30 米10月生産者物価指数
翌0:00 米11月NAHB住宅市場指数
翌3:00 クノット・オランダ中銀総裁コメント機会
翌3:30 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁(投票権あり)講演
翌3:30 フォーブス英MPC委員講演
翌6:00 米9月対米証券投資

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
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チーフストラテジスト 佐藤甲様