今夜はFOMC。SNBの動きにも要警戒

昨晩の概況

昨日の為替相場は欧州時間序盤にスイス中銀副総裁の介入を示唆するコメントを受けEURCHFでユーロ買いが強まったことをきっかけにユーロの買い戻しに再び火が付きました。対円、対ポンドでもユーロ買いが強まる展開となり欧州時間は昨日に続きユーロ中心の相場となりました。
米国時間に発表された経済指標は耐久財受注がネガティブサプライズとなりドル売りが進む展開となったものの、その後に発表された消費者信頼感指数がポジティブサプライズ、新築住宅販売件数も市場予想を上回る好結果となったことからドル売りも落ち着きを見せる展開となりました。
株式市場は耐久財受注の結果や米企業決算が冴えない結果となったことから伸び悩む推移となりました。また、米国債利回りも伸び悩む状態が続いています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円はユーロ中心の動きのなか、方向感の薄い推移が続いています。現在117.20118.85付近のレンジが続いており、このレンジをどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。本日はFOMCが予定されていますが、記者会見も経済見通しの改定もなくサプライズの可能性は低いと予想されています。声明文の文言修正に一喜一憂はあるものの、大きな流れを作り出すものにはならないと予想しますが、サプライズもないとは言い切れないため一応警戒は必要です。

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ユーロドルはEURCHFでの介入観測から火が付き買い戻しが活発化し1.142付近まで反発する動きとなりました。先週の下落からの半値は戻していることもあり、戻り売りへの警戒も必要な水準となっています。昨日のNY時間のサポートとなっている1.1335、先週終盤、今週序盤のレジスタンスとなった1.13、さらには昨日の欧州時間のサポートの1.1286付近などがサポートの候補と考えられ、割り込んだ際には注意が必要です。

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ユーロ円も買い戻しの動きが継続となりました。134円台を一時回復する動きとなりました。本日は昨日の高値である134.22や1月16日のサポートとなった134.70付近が次のレジスタンス候補と考えられます。サポート候補は昨日のNY時間のサポートとなった133.55付近や欧州時間のレジスタンスとなった133.40付近が意識されると考えられます。

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ポンドドルは欧州時間に発表された英国GDP速報値が市場予想以上に弱かったもののユーロ買い戻しにつられ底堅さを見せたことに加え米国時間に発表された米国耐久財受注がネガティブサプライズとなったことから買いが強まり一時1.52を上抜けるところまで上昇となりました。本日は深夜にカーニー総裁のコメント機会やFOMCなどで大きく揺さぶられる可能性が考えられます。注意したいのは1.527付近です。上抜けると日足チャートダブルボトムのネックライン上抜けのような状況となり日足チャートでも大きな方向転換の可能性が出てきます。

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豪ドルは先ほど消費者物価指数の発表が行われ市場予想ほど弱くなかったことから買い戻しが強まる展開となりました。しかし0.8付近では上値の重さが残り、伸び悩む動きとなっています。大きく伸びたことから戻しがどのくらいまで出てくるかにまずは注目したいところです。あっさりと上昇分を吐き出してしまうようであれば、更なる下落余地が生まれてくると考えられます。

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【本日の注目材料】

本日は市場の注目がFOMCに集まりますが、記者会見も、経済見通しの発表も行われないことから声明の文言変更のみが材料となります。そのため、大きなサプライズは期待しにくく発表前後に一喜一憂こそあれ大きな流れを作り出すには至らないと予想されますが原油価格下落、ドル高の影響、賃金の伸び悩みなどのインフレ率引き下げ要因への評価に注目が集まり、利上げを急がない旨のトーンとなるとドル売り圧力が強まる可能性も考えられます。
また、スイス中銀の更なる措置が再び波乱要因として意識されることから特に欧州時間のスイスフランの動きには注意が必要です。

【本日の予定】

09:30 豪1012月期消費者物価指数
16:00 独2月GfK消費者信頼感
16:45 仏1月消費者信頼感指数
20:00 ガブリエル独経済相、独経済見通しを公表
20:30 リンデ・スペイン中銀総裁講演
21:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:00 トゥスクEU大統領、オランド仏大統領会談
翌1:30 米2年物インフレ連動債入札
翌3:00 米2年債入札
翌3:00 トゥスクEU大統領、メルケル独首相会談
翌3:50 カーニーBOE総裁講演
翌4:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表
翌5:00 RBNZオフィシャル・キャッシュレート発表
翌6:45 NZ12月貿易収支

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト