ギリシャ国民投票で緊縮財政策にNO

先週とは違う可能性

ギリシャで行われた、支援国側の緊縮策を受け入れる事の是非を問う国民投票で、市場の予想に反し、約61%が賛成という結果となったことから、今後のギリシャ情勢の不透明感の高まりからユーロ売りが強まるとともに、リスク回避の円買いが強まりました。

先週金曜日の海外時間には、週末にギリシャの国民投票を控えてることに加え、独立記念日の振替休日でNY市場の株式、債券が休場だったこともあって、薄商いとなりました。その中で、日経平均先物がやや下落したことから円買いが優勢となって、ドル円は122.60円台まで、ユーロ円は135.90円台まで下落しました。

日曜日ギリシャで、ドイツをはじめとする支援国側が支援の条件として提示していた、緊縮財政策などを受け入れることの是非を問う国民投票が実施されました。事前の市場関係者の予想では僅差にはなるものの賛成が多数となるのでは、と見られていましたが、開票の結果は、約61%が賛成という予想外のものでした。

この結果を受けて早朝の市場では、ユーロ売りとリスク回避の円買いが強まって、ドル円は121.70円付近まで、ユーロ円は133.70円付近まで、ユーロドルは1.0970付近まで急落しましたが、その後は買戻しが優勢となっています。

今日の海外時間には、独・5月製造業受注、米・6月ISM非製造業景況指数、米・6月労働市場情勢指数の発表が予定されています。

先週月曜日の東京時間、週末に行われたユーロ圏財務相会合で「ギリシャ支援を予定通り6月30日で終了する」と決定されたことからユーロ売り、円買いが強まりました。しかし欧州時間に入ってからはユーロ・キャリー取引の巻き戻しでユーロが買い戻され、円は売り戻されました。その連想もあって今日も早朝に大きくユーロ売り、円買いが進んだものの、その後は買戻しが優勢となっています。しかし、今回の事態は、先週の事態とは大きく異なって、今後の不透明感が非常に強くなっていますので、欧州時間から再びユーロ売り、円買いが強まる可能性が残っています。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト