予想・見通し

先行指標から見通す4月雇用統計

【著者】

FXマーケット情報|2014/05/02

とにかく動きがほしい!

いよいよ、5月になりました。
「Sell in May」の月ですが、市場参加者の本音は「どっちでも良いから動いてほしい」ではないでしょうか。

3月の雇用統計発表の時には104円台を付けていたものの、今や幻のごときレートです。

3月の後半のドル円レンジは、101.80円-102.80円と全くやる気のない状態。

雇用統計を機に動き出すことを願うばかりです。

さて、今回も「先行指標」から米国の雇用統計がどのような数字が出るか見ていきたいと思います。

2014年4月の米国雇用統計の予想値は以下のとおりです。

非農業部門雇用者数:21.8万人 前回値:19.2万人
      失業率:  6.6% 前回値:6.7 %

前回は20万人以上が期待され、事前の盛り上がりでばかりはしゃぎ出し104円をつけたものの、織り込み済みで1時間後には下落してしまいました。

今回も先行指標も良いことから良くて当たりまえという空気が漂っています。

市場関係者の予想は、ざっくりと「20万人~25万人」という強めの予想。
  20万人より下は想定外となっています。

それでは、具体的に経済指標の数値を見ていきましょう。

雇用統計の先行指標としては、以下のものがあります。

新規失業保険申請件数
ISM製造業景況指数
ISM非製造業景況指数
ADP民間雇用者数

では、順番にいきましょう!

新規失業保険申請件数
重要視される3月第1週と、第2週の結果は以下のとおり
・第1週 30.0万件
・第2週 30.4万件

 3月平均(32.1万件)から31.9万人とやや好転しています。
この数字を見ると、先月よりも20万人という結果が期待できるどころか、20万人は当たり前という意識があるようです。
19万人だと簡単に売られることとなりそうですね。

ISM製造業景況指数
3月:53.7
3月:54.9

年明けから順調に数値が上向いています。
しかしながら、まだ7月~12月の水準には届いていません。

ISM非製造業景況指数
5月5日発表
 
  来週月曜発表の為、今回は判断材料が一つ減ることとなります。
  ちなみに、3月は53.1
     4月予想は54.1

ADP民間雇用者数」
3月:19.1万人
4月:22.0万人

こちらも3月より大幅上昇となっています。
2013年も22万人を超えたことは12月の23.8万人の1回だけです。

 - 結論 -

上記を見てお分かりのとおり、4月の米国雇用統計は先行指標を見てみると20万人は基本的に下回らず、25万人も狙える可能性もあるかもしれません。

少なくとも、3月の19.2万人は上回ることは間違いなさそうです。
 しかしながら、事前の盛り上がりは意外となく、ドル円はGDPの発表で叩き落された分を埋めた程度となっています。

「新規失業保険申請件数」を見る限り、予想の21.8万人を超えてくる可能性の方が高そうですが、20万人を下回ると迷わず売りといったところでしょうか。

今年に入ってから毎回ですが、「雇用統計」の発表1分前に牛劇な値動きがあります。
そして、発表されると逆方向に動くという今のところ勝率100%の分かり易いアノマリーがあります。
超高速取引が話題の昨今ですが、もはや情報配信会社を○○キングしているような投資会社があったとしても何も不思議ではありません。

なにはともあれ、今日でこの膠着相場が終わりを迎えることが投資家にとっては一番嬉しいことではないでしょうか。

[GMO]

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」