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今宵は米国雇用統計

【著者】

昨日は米国時間に発表された新規失業保険申請件数が市場予想よりも強い結果となったこともあり、ドルの買い戻しが進む展開となりました。そのようななか、ポンドは英国総選挙を控え上下に揺れ、神経質な動きを繰り返したのち、本日早朝に出口調査で保守党が第1党で単独過半数には満たないものの、自民党と併せて過半数獲得の見込みとの報道が流れると急騰となりました。

【主要通貨ペアの推移】

ドル円は欧州時間までは上値の重い推移となったものの、米国時間に発表された新規失業保険申請件数が市場予想よりも強かったこともあり反発に転じる動きとなり、引き続き方向感の薄い状態が続いています。
本日は米国の雇用統計が予定されているということもあり、アジア、欧州時間は様子見モードが強まることが予想され、雇用統計の結果次第で上下に振れる展開となることが予想されます。

ドル円

ユーロドルは欧州時間序盤に1.14トライに失敗すると上値の重い推移となり、米国経済指標の好結果などにも上値を圧迫され、前日のサポートとなっていた1.1315付近を割り込み1.12台前半まで押し込まれる動きとなっています。ここにきて反発にも一服感が出てきており、本日も雇用統計ということで結果次第ではさらに下値を切り下げるという展開も考えられるため、少し様子を見たいところです。

ユーロドル

ユーロ円も欧州時間序盤に136円トライに失敗すると上値の重い推移となり135円を割り込む動きとなりました。サポートとなったのは前日のサポートともなっていた134.20付近でサポートされていることから、本日はこの水準を守れるかどうかに注目したいところです。
ただし、本日は米国雇用統計が予定されているため、結果次第で上下に大きく振れる可能性があるため注意が必要です。

ユーロ円

ポンドドルは英国総選挙の出口調査の報道を受け急騰となっていますが、流動性の薄いオセアニア時間での急騰ということもあり、持続性には疑問が残ります。本日はこの急騰分の調整と米国雇用統計ということで荒い値動きとなることが予想されるため注意が必要です。
大きな流れとしては4月末から5月上旬のレンジである1.5091.55のどちらに抜けてくるかに注目したいところです。

ポンドドル

豪ドルは上値の重い推移が続き、前日のサポートとなっていた0.792付近を割り込むと、その水準が今度はレジスタンスとなり0.79を割り込んだところでの推移となっています。本日は豪四半期金融政策報告や中国の貿易収支、米国雇用統計に加え、週末には中国の消費者物価指数などイベントが続くため不安定な推移が続くことが予想されます。総じて豪ドルにネガティブな結果となり5月5日の安値である0.7787を割り込むような動きとなると日足チャートではダブルトップのネックライン割れとなり、下値を探る動きが活発化する可能性があるため近づいた際には警戒が必要です。

豪ドル

【本日の注目材料】

本日は米国時間に米国の4月の雇用統計の発表が予定されています。前哨戦のADP雇用統計が市場予想を下回ったことから、不安が残る状態での発表となりますが、新規失業保険申請件数が安定推移を続けていることやISM非製造業景況指数も底堅さを見せていることを踏まえるとポジティブ、ネガティブどちらに転んでもおかしくないと考えられます。

今回も非農業部門雇用者数、失業率に加え、賃金の上昇率にも注目が集まります。非農業部門雇用者数が安定的に増加し、賃金の上昇がしっかりと確認できると、直近で調整が入ったこともあり、ドルの買い戻しが強まることが予想されます。
逆に弱い結果となると9月の利上げ開始予測が大きく後退し、依然として残るドル買いポジションのさらなる絞り出しが進むことが予想されます。

【本日の予定】

5/8(金)
中国4月貿易収支
08:50 日銀・金融政策決定会合議事要旨公表(4月78日開催分)
10:30 豪準備銀行(RBA)四半期金融政策報告
12:45 日10年物物価連動国債入札
15:00 独3月鉱工業生産
15:00 リーカネン・フィンランド中銀総裁講演
15:30 オルセン・ノルウェー中銀総裁講演
17:30 英3月貿易収支
18:00 オルセン・ノルウェー中銀総裁講演
21:15 加4月住宅着工件数
21:30 米4月雇用統計
21:30 加4月雇用統計
21:30 コンスタンシオECB副総裁講演
23:00 米3月卸売在庫・卸売売上高
翌0:15 ジョーダンSNB総裁講演

5/9(土)

10:30 中国4月消費者物価指数・生産者物価指数

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト