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米国小売売上に注目

【著者】

昨晩の概況

昨日は材料の薄い状態でしたが、主要通貨に対してポンドの弱さが目立つ1日となりました。対ドルはもちろん対ユーロでも大きく売り込まれる推移となりました。その他通貨ではユーロは対ポンドなどでも支えられ底堅い推移、豪ドルはRBA要人の豪ドル高牽制コメント、中国の弱い経済指標が出たにもかかわらず比較的堅調な推移、円は横ばいの推移となりました。
米国株式市場は緩やかな推移でほぼ横ばいの推移、米国債利回りも材料薄く変動は限定的なものにとどまっています。

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【主要通貨ペアの推移】

昨日のドル円は115.40-115.90の狭いレンジ内の推移が続いた後、本日のアジア時間にレンジを上抜け再び116円台へ突入となりました。本日は米国時間の米国小売売上の発表に注目が集まりますが、アジア時間も消費税絡みの報道で一喜一憂する場面も考えられるため警戒は必要です。

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ユーロドルは1.24台での方向感の薄い推移が続いています。1.25台に迫るところでは上値が重く、安値は切り上げている状態が続いています。現状ショートポジションの方が多いことを考えると1.25を上抜けたところにはストップ買いが溜まっていることが予想されることから上昇基調が強まった時にはショートスクイーズによる短期的な上昇には注意したいところです。

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ユーロ円は底堅い推移で145円に迫る動きとなりました。本日は145円台へ乗せらるかどうかに注目したいところです。ドル円が本邦の消費税絡みの報道やポジション調整などで引き続き神経質な動きをしていることからドル円の動きと併せて観察したいところです。

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ポンドドルは続落となり1.57を割り込むところまで押し込まれています。週足チャートなどでみると2013年11月のサポートであった1.585、2013年6月のレジスタンスであった1.575をしっかりと下抜けてきたことから1.5割れも視野にいれた下方向への圧力が強まると予想されます。

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豪ドルはRBA総裁補佐の豪ドル高牽制コメント、中国の弱い経済指標と弱い材料が続いたものの底堅い推移をみせ上値を追う動きが続いた後、11月5日のレジスタンス付近の0.8765付近で上値を押さえられる動きとなりました。この0.8765付近を上抜けたところでは多少ストップ買いが出ることが予想されます。

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【本日の注目材料】

本日は欧州時間にユーロ圏各国のGDP速報値の発表、米国時間には米国10月の小売売上の発表が予定されています。ユーロ圏のGDPが弱い結果となると追加緩和が意識されユーロ売りが強まる可能性が考えられます。
米国小売売上はガソリン価格下落の影響が消費押し上げに作用するか、ガソリンスタンドの売上減少を通して弱い結果を導きだすか予想が困難で市場の期待値があまり大きくないため上下どちらにも触れやすい状況と考えられます。今週のメインイベントともいえることから発表前後は注意が必要です。

【本日の予定】

15:30 仏7-9月期GDP(速報値)
16:00 独7-9月期GDP(速報値)
18:00 伊7-9月期GDP(速報値)
19:00 ユーロ圏10月消費者物価指数(HICP)(確報値)
19:00 ユーロ圏7-9月期GDP(速報値)
19:00 ギリシャ7-9月期GDP(速報値)
20:30 レストイ・スペイン中銀副総裁講演
22:30 米10月小売売上高
22:30 米10月輸入物価指数
22:30 加9月製造業出荷
23:10 ブラード米セントルイス連銀総裁(投票権なし)講演
23:55 米11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
翌0:00 米9月企業在庫
翌6:00 フィッシャーFRB副議長、パウエルFRB理事、クーレECB理事コメント機会

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト