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豪ドル、「重要な買いサイン」間近か!?

【著者】

ECB理事会とOPEC総会に注目

本日の注目材料は、ECB理事会とその後のドラギECB総裁会見内容、そしてウィーンで開催されるOPEC(石油輸出国機構)総会。

ECB理事会では、金融政策スタンスの変更はないとの予想ですが、今回のポイントは資金供給オペ(TLTLO)の担保としてギリシャ国債の受け入れを再開するか否か。

直近の情報では、今回はその受け入れを先送りする方向とのことですが、先々ギリシャ問題が再び亡霊の如くECBの頭を悩ます可能性があり得ることは念頭に入れておくべきと考えます。

一方のOPEC総会ですが、本日の本会合前の非公開協議において、生産上限を設定する案を再び検討しているとの情報もある中、WTI原油価格が1バレル=50ドルに迫る勢いを見せるこのタイミングで本当に生産枠の決定ができるのかどうかに注目が集まります。

その決定に大きな影響を与えるイランですが、1日に現地入りしたザンギャネ・イラン石油相曰く「OPECの生産上限を設定してもイランや他の産油国にとって何の利益にもならない。今回の会合でこの問題(=生産枠の復活)について合意することはできないと思う」とのこと。

仮にイランが合意に従い、OPECが生産上限を設定することが前回一致で決定した場合は原油価格の急騰要因になり得るものの、その可能性は今のところ限りなく低いと捉えてよさそう。そうなると、キリのいい50ドルを手前に失速することは必至で、今年の1月にプーチン・ロシア大統領が「今年中に原油が50ドルを超えることはない」との発言が奇しくも的中することになりますが・・・。どうなのでしょうか。

豪ドル/米ドルは、打診買いポイント?

その原油価格の動きに少なからず影響を受ける、資源国通貨の豪ドル/米ドル
RBA(豪準備銀行)の予想外の利下げやその後の追加利下げ観測もあり、今年4月に付けた0.7836ドルから8%近く下落していますが、足もとの経済指標は比較的堅調と言えます。

先月発表された豪住宅関連指標とともに、昨日発表された豪第1四半期GDPが事前予想を上回る好結果を示し、足もとの豪経済のしっかりした内容が確認できる中、テクニカルチャートでもトレンド転換のシグナルが見られます。

今年1/20に付けた安値0.6826ドルと、同4/21に付けた高値0.7836ドルを結んだフィボナッチリトレースメント61.8%押し水準が0.7212ドル
現レート付近において、オシレーター系指標であるDMIの構成ラインである+DIが-DIを上回ったことが確認できれば、「重要な買いサイン」となり得ます。
+DIと-DIの方向性指数の動向を見極めつつ、豪ドル/米ドルの打診買いも一案と考えます。

豪ドル01

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津田 隆光|マネースクウェア・ジャパン

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。