予想・見通し

豪ドルは今後も緩やかに上昇の見通し

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外国為替マーケット情報|2014/04/17

先日10日連続の上昇をみせた豪ドル円。
スワップ金利が高いことから、日本人個人投資家に人気の高い通貨ペアですから、豪ドル円が上昇すると多くの個人投資家が利益を出していることと思われます。
2月1日には88円台であったのですが、すでに8円も上昇したことで、ここから買っていきづらいところです。
再度豪ドル円の100円台はあるのか、今後の下落リスクは何があるのか、見ていきたいと思います。

まず、テクニカル分析ですが、日足チャートで安値を繋ぐと88円、90円、91円と安値が切り上がった後、一気に上昇しています。
このラインがきれいに引けるとこととなり、そのラインとパラレルに92円後半、94円半ば、96円の高値が繋がることとなります。
つまり中期ではこの4円幅で上昇していることとなります。
現在、このラインの下限は93円ちょうど。
上限は97.20円となっています。
目先の下値目途は、昨年秋から上値を押さえられていた94円前半。
ここは、3月の雇用統計後の高値となり、一度上抜けに失敗しています。
そこを3月26、27日と2日かけて突破してきたポイントですので、売り込まれたとしても、一度は買戻しが入り易いポイントとなりそうです。
現在は、上昇一服といった感じで横ばい状態ですが、大きな利益確定も入っていない様子で高値の96.50円から1円程度しか下がっておりません。
このまま横ばい状態となると、さらに上昇エネルギーが溜まり、心理的節目となる100円を目指す展開となりそうです。
タイミングとしては、次に96円を突破した時が狙い目のようです。

AU
豪ドル円日足チャート

次にファンダメンタルズですが、今年に入ってから豪州の経済指標は非常に良いものとなっています。
直近3ヶ月の「新規雇用者数」は1月こと予想を下振れしたものの、2,3月は予想を大きく上回り、発表後に豪ドルは急騰しています。
「小売売上高」、「住宅建設許可」も悪くなく、とても「消費者物価指数」も高い水準にあるため、利上げに向かわざる得ない状況のようです。
銅の急落で売られた日も、翌日の好調な経済指標で上昇し、中国の経済指標のネガティブサプライズがあったあとも上昇に転じました。

そして、「昨年あれほど不快なほど高い」と言い続けていたスティーブンス総裁のコメントがG20をキッカケに「豪ドルは歴史的な高水準にある」という当たり前のコメントに置き換わりました。
年初も売り込んでいた投資家のショートカバーが入って上昇した「草創期」を終え、現在はニュージーランドドルのように利上げへの思惑から上昇に転じている「成長期」であると考えられます。

4月15日に発表されたRBA議事録では、今後の利上げへの言及は見られなかったものの、住宅価格の前年比10%もの高い上昇を放置しておくことは適切だとは思えません。
ドル円が100円を割らずに安定し、中国の経済指標もある程度の悪化は既に織り込み済みのことから、今後緩やかに利上げの観測を高めながら、豪ドルが先日高値である0.9460を突破し2013年10月高値である0.97台を目指すとともに、豪ドル円も97円を突破する展開となりそうです。

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」