マーケット

4月28日の日銀会合予想まとめ

【著者】

2016年4月28日(木)に日銀政策会合が開かれます。4月に入って日経平均は比較的堅調な中、ドル円相場は約5円程度の円高が進行しました。素直に考えれば日銀は追加緩和で円安にもっていきたいと思っているでしょうか。

しかしその後、4月22日(金)には市場関係者の中でも有名な日高正裕さんの記事がBloombergに乗り、ドル円は約3円上昇しました。4月に入り円高が進行したので、日銀に対する追加緩和のへの期待感は高まっているのかもしれません。

Bloombergのエコノミスト41人に聞いた調査では、28日に追加緩和が行われるとの予想は23人(56%)に達したそうです。ちなみにこの数字は、量的・質的緩和が導入された2013年4月3日会合(100%=対象13人)以降で最も高くなっています。
(出所:Bloomberg「日銀内で強まる政府の出番の声、成長戦略・財政政策で-関係者」

追加緩和は必要か

4月に発表された展望レポートのよると16年と17年の見通しは下方修正されました。G20で通貨安競争を回避する動きがみられ、財政出動も話題になっている中、岩下真理さん(SMBCフレンド証券 チーフマーケットエコノミスト)は行動は急いだほうが良いと論じています。

同じようにして、村上尚己さん(アライアンス・バーンスタイン(AB) マーケット・ストラテジスト)も「4月末の日銀の金融政策決定会合は、過去1年ほど続いたドル円下落(円高)トレンドの転換をもたらす【きっかけ】になり得るだろう」と4月の日銀に期待を寄せています。

追加緩和の中身

黒田日銀総裁は理論上、5%までマイナス金利幅を拡大できると述べました。今回の会合でもマイナス金利の幅を拡大することはできます。

また、前述した22日のBloombergの記事では、銀行の貸し出しにもマイナス金利を適用するという記事も出ています。

しかし、岩下氏は「上場投資信託(ETF)の増額や対象債券の拡大など質と量での対応が好ましい」と述べています。実際にメディアの中ではこのETFを10兆円まで拡大したり、ECBのように社債まで購入枠を拡大するといった議論も見受けられました。

もし、追加緩和する場合はマイナス金利を拡大するのか、それともETF購入を拡大するのかといったところに注目すると良さそうです。

追加緩和は必要ない

追加緩和は必要であるといった論調もあるなか必要はないといった意見ももちろんあります。

元日本銀行理事の早川英男氏は「日銀はマイナス金利導入で消費者、特に高齢者の恐怖心と金融機関の怒りを招くという致命的な間違いを犯したため、月末の金融政策決定会合でさらに金利を引き下げるのは困難だ」と指摘していいます。

同じくして、質的緩和やその他の手段についても長期戦になればなるほど多額の損失を抱えるとして否定的です。今月のFOMCを通過したらマーケットも落ち着くだろうとし、7月までは我慢する時と述べています。

発表時間

日銀金融政策決定会合といえば、毎回発表時間が決まっていないため物議を醸しています。

ここで、過去3回の日銀の発表時間をみてみましょう。

日時 内容 発表時間
2016年3月15日 現状維持 12時35分
2016年1月29日 マイナス金利導入(黒田バズーカ3) 12時38分
2015年12月18日 量的・質的金融緩和補完措置 12時50分

基本的に何も発表がない場合は、日本株の後場が始まるより前の12時30分以前に発表されます。

3月は発表時間は後場に入っていたものの、現状維持でした。しかし、発表時間は12時35分と市場が開いてから直ぐに発表されています。

今回は以前よりも追加緩和の期待が高いとみられています。後場に入ってもまだ発表がない場合は、追加緩和の思惑から日経平均・ドル円が上昇するかもしれません。

注目ポイントまとめ

1.追加緩和への思惑は黒田バズーカが発表された2013年4月以降で最高
2.追加緩和なし:事前に期待があるためか反落の可能性も
3.追加緩和あり:ETF・REITの増額かorマイナス金利拡大か
4.マイナス金利の導入は金融機関や消費者から嫌気される可能性も

4月28日(木)、ゴールデンウィーク前に大波乱となるのか否か。
市場の注目が集まります!

2016年4月日銀特集記事一覧

【矢口さん】IMMのポジションと、円急落
【比嘉さん】GWに一波乱?!カギを握る黒田日銀
ひろぴーさん】日銀追加緩和の思惑!?

藤田 真史|みんかぶ編集部アシスタント

藤田 真史|みんかぶ編集部アシスタント

2015年よりFXをはじめて修行中。好きなものはリスクオフ相場。趣味はショートすること。初心者の方々にわかりやすい記事をお届けします!!