ギリシャ選挙を終えて

【著者】

先週末からの概況

先週末は前日のユーロの下落から派生したドル高の流れが続く展開となりました。しかし、ギリシャの選挙を控えていたこともあり対円でのドル高は進みませんでした。ユーロ以上に対ドルで軟化したのは豪ドル、NZドルのオセアニア通貨で豪ドルは0.8を大きく割り込む推移となっています。
ギリシャの選挙結果では反緊縮勢力であるSYLIZAが圧勝となったものの過半数獲得にはいたらなかったことから今後は連立協議に向けての動き、再選挙の可能性が焦点となります。連立協議成功となるとトロイカとの協議に焦点が移り、再選挙となると政権不在期間が続くことからリスクオフ地合いが強まる可能性も高まります。いずれにせよ、報道に対して今後ユーロを中心に一喜一憂する場面が想定されることから最新の情報には注意したいところです。
また、最近の中銀の利下げブームを受けてオセアニアでも利下げ、または利上げ開始時期の後ずれを警戒する動きが強まりオセアニア通貨は軟調な推移が目立っています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円はアジア時間からドル円は上値の重い推移が続き118円を割り込み117円台後半での推移を続いています。先週から117.20付近から118.80付近までの狭いレンジ内での続いていることから、どちらに抜け出すかで方向感を見出していきたいところです。今週はECBの量的緩和導入によりリスクオン地合いが強まるとドル円の下支え材料となるものの、量的緩和を受けた米国債利回りの下落、またギリシャの選挙後の連立協議の進展具合ではドル円の上値圧迫材料となることが想定され不安定な推移が続くことが予想されます。ファンダメンタルズ面での説明が困難になる場面も出てくることが想定されることから価格面からテクニカル的にアプローチする方が方向感を掴みやすいと考えられます。

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ユーロドルはギリシャの選挙が控えていたこともあり上値の重い推移が続きました。本日オセアニア時間もウェリントン、シドニーが休場のなか、ギリシャの選挙速報が伝わるに連れ一時1.11割れにトライする場面もみられました。今週も引き続き不透明なギリシャの情勢などもあり上値の重い推移が続くことが予想されるものの、大きく売りに傾いたポジションの材料出尽くし感からの反発にも注意したいところです。
本日はオセアニア時間のサポートとなった1.11を守れるかどうか、材料出尽くし感からの調整(特に欧州勢やNY勢が参入してくる時間などに注意)が入るのかどうかに注目したいところです。

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ユーロ円は大幅続落となりました。軟調なユーロドルに加えドル円も上値の重い推移が続いたことからオセアニア時間には先週末のサポートとなった131円を割り込み130円台前半まで押し込まれる動きとなっています。本日は溜まった売りポジションの反発には注意が必要ですが、昨年10月のサポートをしっかりと割り込んでいることから引き続き上値の重い推移が予想されます。

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ポンドドルもユーロを中心としたドル安の流れを受け上値の重い推移となり1.5031.527付近のレンジを下に抜ける動きとなっています。サポートとなっていた1.503がレジスタンスとして機能していることから1.503を上抜けることができるかどうか、現在回復している大台の1.5台を守れるかどうかに注目したいところです。また、対ユーロでポンドは大きく買われていることから対ユーロでの巻き戻しの売りにも警戒が必要です。

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豪ドルはサポートとなっていた0.803を割り込み節目の0.8をしっかりと割り込む動きとなりました。ここまでくると0.75のスティーブンスラインが意識され、引き続き上値の重い推移となることが予想されます。また先週カナダ中銀がサプライズ利下げを行ったことから、次はRBAか?という思惑も出始めていることも上値を重くしている材料の一つかもしれません。

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【本日の注目材料】

本日は先週大きく下落したユーロが下げ止まるかどうかに注目が集まります。欧州時間序盤やNY時間序盤、ロンドンFIXなどの動きには特に注意が必要です。イベントとしてはドイツのIFO景況指数やメルケル首相の講演、そして選挙後のギリシャの動向に注意したいところです。

【本日の予定】

ウェリントン、シドニー休場
米議会予算局(CBO)、財政・経済見通し公表
08:50 日銀・金融政策決定会合議事要旨公表(12月1819日開催分)
08:50 日12月貿易収支
18:00 独1月Ifo景況感指数
22:00 メルケル独首相講演
翌0:30 米1月ダラス連銀製造業活動指数
翌1:00 ホイヤー欧州投資銀行(EIB)総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様

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佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト