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BOE金融政策・議事録、FOMC議事録(2015/10/8)

【著者】

昨日からの流れ

昨日は日銀の金融政策決定会合にて金融政策の据え置きが発表され、黒田総裁の記者会見でも引き続き強気な姿勢を維持したことから円が強い動きとなりました。また、資源価格が底堅い動きとなっているため、豪ドル、NZドルなどは比較的強い動きとなっています。ユーロは方向感の薄いなか、上値の重い動きとなっています。

株式市場は欧州時間に発表されたドイツの鉱工業生産が市場予想を大きく下回り、雲行きが怪しかったですが、資源価格の底堅さに併せて欧州株式市場は堅調な推移となり、米国時間もヘルスケア部門等が強さを見せ底堅い動きとなったため、リスクオンの流れを引き継ぐような展開となっています。ただし、米国時間には原油価格の上昇が失速したことでカナダドル等には調整が入る動きとなりました。

主要通貨ペアの推移(2015/10/8)

USDJPY

ドル円は方向感は薄いなか、日銀の発表後、上値の重い推移が続いています。日足チャートで見ると狭いレンジ内の推移にとどまっています。レンジを抜け出すまではしばらく方向感の掴みにくい状態となることが予想されます。本日は昨日2度下落を食い止めた119.75付近を守れるかどうかに注目が集まります。この水準を割り込むようであれば時間足チャートなどで見ると119.00付近まで下落余地が広がるため、注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは方向感の薄いなか、上値の重い推移となりました。1.12台は何とかキープしていますが、1.13が近づくと失速する動きが続いています。本日は今週のサポートとなった1.117とレジスタンスとなっている1.13のどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。
日足チャートでは上値を切り下げるような状態が続き、1.11付近が9月序盤からのサポートとなっているため、この水準をしっかり守れるかどうかに注目です。割り込んでしまうようであれば節目の1.1が意識され下方向への圧力がさらに強まる可能性があります。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は135.40付近が壁となり反落する動きとなっています。ダブルボトムのような形のネックラインを上抜ける動きとなっていただけに続落となると下方向への勢いが加速する可能性があるため注意が必要です。本日はまず、昨日のサポートとなった134.60付近を守れるかどうかに注目です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは昨日に続き底堅い動きとなりました。9月終盤からレジスタンスとなっていた1.525付近をしっかりと上抜けると上昇が加速し1.53台を回復する動きとなっています。本日は1.533付近が9月中旬のサポートとなっていたため、この水準をしっかりと上抜けることができるかどうかに注目が集まります。しっかりと上抜けることができれば上昇基調が続く可能性が高まります。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは資源価格の反発に併せて底堅い推移が続き0.72台を回復する動きとなっています。日足チャートでは引き直した下降トレンドラインを上抜ける動きとなっており、さらなる上昇の兆しが出始めています。次のターゲットは9月18日の高値である0.728付近で突破するとダブルボトムのネックライン上抜けとなり0.75を目指した波動となる可能性が高まります。

豪ドル

本日の注目材料

本日、アジア時間は休み明けの中国株式市場の動向に注目が集まります。昨今の強気相場の要因の一つが中国が連休ということで中国景気減速懸念が和らいでいたとうこともあるため、大暴するようであれば、再度リスクオフの流れが強まるかもしれません。

欧州時間にはBOEの金融政策発表、MPC議事録の公表が予定されています。金融政策は据え置きが予想されますが、利上げの賛成票の変化、BOEが昨今の中国を中心とした新興国の景気減速の英国経済への影響に注目が集まります。前回1票の利上げ賛成票が増えているようであればポンド買いで反応すると考えられ、また、前回は軽視していた新興国減速等を重視し、英国の景気や物価へのリスクを強調するようであればポンド売りの材料となりえます。いずれにせよ、発表直後はポンドが大きく上下動する可能性があるため注意が必要です。

米国時間はFOMC議事録の公表が予定されています。議長の記者会見が行われた分ということもあり、大きなサプライズは期待できないと考えられますが、それでも公表後は無駄に反応する可能性もあるため注意が必要です。
また、米国時間にはFOMCメンバーのコメント機会が予定されています。メンバーで最もハト派として知られるコチャラコタ総裁と先月、10月の利上げの可能性も示唆したタカ派寄りのブラード総裁と両極端な投票権を持たないメンバーであることや、ウィリアムズ総裁は直近のコメントと大きな変化は想定できないため、あまり材料視されないかもしれません。明日のロックハート・アトランタ連銀総裁の方が注目度は高いと考えられます。

本日の予定

G20財務相・中央銀行総裁会議

08:01 英9月RICS住宅価格
08:50 日8月機械受注
08:50 日8月国際収支
08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
14:00 日9月景気ウォッチャー調査
14:00 日銀10月金融経済月報公表
20:00 イングランド銀行(BOE)金融政策発表、MPC議事録公表
20:10 プラートECB理事講演
20:30 欧州中央銀行(ECB)理事会、議事要旨公表(9月3日分)
21:15 加9月住宅着工件数
21:30 米新規失業保険申請件数
21:30 加8月新築住宅価格指数
22:30 ブラード米セントルイス連銀総裁(投票権なし)コメント機会
翌2:00 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁(投票権なし)コメント機会
翌3:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表(9月1617日分)
翌4:30 ウイリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁(投票権あり)講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト