英中銀、利上げ派1名でポンド急落

今晩は米雇用統計発表に注目

昨日の海外時間には、英中銀の金融政策委員会議事録要旨がハト派的だったとしてポンドが急落しました。一方ドル円ユーロドルなどはレンジ内の取引となっています。

欧州時間序盤、発表された独・6月製造業受注が予想を大きく上回ったことからユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.0940台まで、ユーロ円は136.40円台まで上昇しましたが、すぐに反落して、ユーロドルは1.0880台まで、ユーロ円は135.80円台まで下落しました。この間ドル円は124.90円台まで上昇したあと124.70円台まで反落しています。その後BOE(英中銀)金融政策員会が終了し、予想通り金融政策は据え置かれました。

しかし同時に発表された議事録要旨で、利上げを主張した委員が1人だけだったことがわかったことから(予想は3人程度)利上げが遠のいたとされてポンド売りが強まって、ポンドが急落しました。対ポンドでユーロ買いが強まったことからユーロドルは1.0920付近まで、ユーロ円は136.20円台まで上昇する場面もありましたが、すぐに反落しました。

NY時間にはいって、発表された米・新規失業保険申請件数が予想よりもやや弱い結果だったことと、原油価格の下落が続いたことから米長期金利が低下し、各国株価も下落したことからドル売りが優勢となって、ドル円は124.50円台まで下落し、ユーロドルは1.0930台まで上昇しました。この間ユーロ円は136円を中心として上下を続けました。

NY時間午後に入って原油価格と株価はやや反発たことから、円が売り戻され、ドル円は124.70円台まで、ユーロ円は136.30円台まで上昇しました。

今日の海外時間には、米・7月雇用統計の発表があるほか、独・6月鉱工業生産、独・6月貿易収支/経常収支、英・6月貿易収支の発表が予定されています。

今日午後3時半から黒田日銀総裁の記者会見が行われる予定です。円安が進んでいることから円相場に関する質問に対する発言に注意が必要ですが、はっきりとした発言はないのではないかと考えられています。

今晩発表される米・雇用統計の予想は、失業率5.3%(前月と変わらず)、非農業部門雇用者数22.5万人増、平均時給+0.2%/+2.3%(前月比/前年比)、労働参加率62.6%などとなっています。このところFOMCメンバーが異口同音に「利上げは今後の指標次第」と述べていることから、雇用統計、特に平均時給の伸びに注目が集まっています。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト