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検証!!お盆の円高アノマリー

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外国為替マーケット情報|2014/08/14

お盆も円高にはならずに102円台をキープ

毎年お盆になると、『お盆の円高アノマリー』という言葉が出てきます。
お盆は円高という明確な理由は分かっていないのですが、8月の米国債の償還日が8月15日にあるため、このドルの円転による円高圧力とその思惑が関係しているのではないでしょうか。

では、2006年以降のお盆のドル円の値動きを調べてみましょう。
2006年:行って来い。15日に円高に動き1円程度の往復
2007年:13日から円高へ。16日に急落し3円の下落
2008年:動きなし。やや円安
2009年:2円程度の円高
2010年:16日に1円程度の円高
2011年:動きなし
2012年:1円程度の円安
2013年:1円幅の行って来い

過去8年間で明確に円高に動いた年は3回。円安1回でした。
これをみると、お盆は円高だからドル円は売り!ともいえないようです。

さて、ここからは素直に相場を見ていきましょう。
まず、お盆ですので国内の輸出企業は売り注文を置きっぱなしになっています。
今日までで観測されているオーダーは102.70-80円に大きめの売りがあり、これは国内大手輸出企業のものらしいです。
本日のドル円が102.65円(11時)までですが、この売りの厚さを見て一旦利益確定に動いたともとれそうです。
ドル円が102.60円より上を攻めていたのが、分かり易く東京時間だったことから、このドル買いは上の注文の情報を持っている日本の金融機関なのかもしれませんね。

昨日からドル円は102.20円をキープし、徐々に上値を追う展開となっています。
もう少し、長い目で見ると、102円はしっかりと守られていることが分かります。
(先週金曜日はショック安でしたので、仕方ないですが)
米国の10年債利回りがここ1年で低水準にありますが、ドル円はさほど反応しなくなってしまっています。
ドイツ債の利回りも過去最低の1%を割り込んできました。
これは、17,000ドルから反落してきたNYダウの動きを見てみると、米国株から出てきた資金が米、ドイツ債に流れているのではないでしょうか。カネ余りの状態を改めて認識させられますが、これでまたドルと米国債の連動性が薄れてくるという整合性の無さが発生してしまっているようです。

明日は、米国債の償還日ですが、今のところそれほど円高に振れる様子もなく、今夜の新規失業保険申請件数も高水準の予想(25.9万件)となっています。
ここは素直に押したところを買っておき、明日の東京時間に再度高値攻めをすることに期待して見てはいかがでしょうか。
ちなみに、新規失業保険申請件数は29万件あたりが最低水準となっており、前回のような28万件台が出ることは非常にまれですので、予想値よりもかなり良い結果が出る可能性は低いと考えておいた方が良さそうです。
ちなみに、すでに忘れ去られているドル円の200日移動平均線は102.30円あたりで推移しています。

今のドル円ディーラーの注目度は、明日の米国債の利払いですが、この額がどれくらいなのかはっきりと確認できておりません。
しかし、過去の例を見てみても、毎年償還日が決まっていることから、すでにある程度の額は織り込み済みでしょう。
昨日の小売売上が弱い結果にも関わらず、直ぐに買いが入ったことから、ドル円の進みたい方向はやはり上方向なのではないでしょうか。

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デモトレ大会6回戦

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」