マーケット

原油価格の上昇にブレーキ

【著者】

昨日からの流れ

昨日は引き続きドルが底堅さを見せたものの、米国時間に発表された原油在庫が市場予想を上回ったことで原油価格が下落したことや、株式市場が利食い売りに押されたことなどからリスク回避色が強まり、ドル円の上値は重い状態となりました。原油価格の下落の影響もあり、豪ドルやカナダドルといった資源国通貨は上値の重い推移となり、ドル買い戻しが強まったことで新興国通貨にも売りが強まる展開となっています。

主要通貨ペアの推移(2016/3/24)

USDJPY

昨日のドル円は欧州時間に底堅い動きとなったものの、NY時間に入ると113円手前で伸び悩む動きとなり、下値を探る動きとなりました。日足チャートを見ると短期的な上昇基調にブレーキをかけるような足が出現となりました。2月の安値と3月序盤の安値を結んだラインを割り込んだ後、そのラインに近づいたところで失速というのも不穏な空気を強めています。

短期的な上昇トレンドの終焉の可能性が出てきたため、本日は昨日のレジスタンスとなった112.90付近を再度試すことができるかどうか、昨日の安値である112.13付近を守ることができるかで方向感を見極めていきたいところです。112.13、またはキリの良い112.00を割り込むような動きとなると短期的に溜った買いが吐き出されるような動きとなる可能性もあるため、注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは上値の重い推移が続き、1.12を割り込むような推移となっています。日足チャートでは2月の高値を突破できずに失速となっており、緩やかな上昇基調に黄色信号が点灯し始めている状態となっており、この付近で踏みとどまり、再度上値を試しに行くことができるかどうかの別れめとなりそうです。3月16日のサポートとなった1.112付近を割り込む動きとなると傾きに変化が出始め、昨年12月からの安値を結んだトレンドラインを試しに行く動きとなる可能性が浮上します。本日は短期的な方向感を探るためにも昨日の安値である1.116付近を守れるかどうかに注目したいところです。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は欧州時間序盤から上昇、その後、米国時間に失速となり、方向感の薄い状態が続いています。昨日は125円台中盤がサポートとなり、下げ渋る動きとなっており、本日もこの水準を守れるかどうかに注目したいところです。先週から125-127付近を中心とした方向感の薄い推移の中、少しづづ安値を切り下げている状態が続いており、この傾向が今後も続くかどうかに注目したいところです。

日足チャートでは2月序盤の高値と3月の高値を結んだラインに沿うような動きとなっており、このラインを時間の経過と共に横ばいで抜けるのではなく、しっかりと上抜けることができるかどうかにも注目です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは上値の重い推移が続き、日足チャートでは3月序盤からの安値を結んだラインを割り込む動きとなり、節目の1.42を割り込むような動きとなっています。傾きが崩れ始めており、本日も下落するようであれば完全に短期の上昇トレンドの終焉となるため、昨日のサポートとなった1.408付近を守れるかどうかに注目したいところです。

ポンドドル

AUDUSD

昨日の豪ドルは上値の重い推移が続きました。日足チャートを見ると高値圏で前日の高値更新後、前日の安値を割り込む足が出現しており、方向転換の可能性を示唆する足が出現しています。3月序盤からの安値を結んだラインを割り込む動きとなり、上昇の勢いが鈍っていることを示唆しています。RSIなどを見てもダイバージェンスが気味となっており、さらなる下落にも注意が必要な状態と考えられます。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間に英国の小売売上高の発表が予定されています。強い結果となった前回からの反動に注意したいところです。冴えない結果となってしまうと、ポンド売りに拍車がかかる可能性も考えられます。

米国時間には新規失業保険申請件数、耐久財受注、サービス業PMIの発表が予定されています。新規失業保険申請件数は引き続き安定的な推移となっているかどうか、耐久財受注は強かった前回からの反動減がどの程度かに注目が集まります。サービス業PMIは前回50を下回り、米国の景気減速懸念を強めるきっかけとなったっため、以前よりも注目度が高まっていると考えられます。2カ月連続で50を下回ってしまうようであれば米国景気減速懸念が再燃する可能性もあるため、注意が必要です。

また、昨日下落した原油価格が下げ止まるかどうかにも注目したいところです。下落が続くような状況となると、市場が再びリスク回避型の動きとなる可能性も考えられます。

本日の予定

08:50 日銀・金融政策決定会合「主な意見」公表(3月1415日開催分)
16:00 独4月GfK消費者信頼感
16:45 仏3月企業景況感
18:00 3月ECB月報
18:30 英2月小売売上高
19:15 周・中国人民銀行総裁講演
20:00 英3月CBI流通取引調査
21:00 トルコ中銀、政策金利発表
21:00 クノット・オランダ中銀総裁、年次報告公表・会見
21:15 ブラード米セントルイス連銀総裁(投票権あり)講演
21:30 米新規失業保険申請件数
21:30 米2月耐久財受注
23:45 米3月マークイット総合・サービス業PMI(速報値)

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト