マーケット

リスクオンにブレーキ

【著者】

昨日からの流れ

昨日はアジア時間まではリスクオンの流れが継続しましたが、欧州時間序盤に発表された独製造業受注が市場予想を下回る結果となり、欧州株式市場が軟調な滑り出しとなったことに加え、IMFが世界経済の成長見通しを下方修正したことで前日からのリスクオンの流れにブレーキをかける状態となりました。

米国株式市場も横ばい推移となり、伸び悩み、ドル円も上値の重い推移、ユーロドルもリスクオンの巻き戻しが入り上昇となりました。
商品市場では原油価格が底堅い推移となったためカナダドル等は堅調推移、また、乳製品価格の上昇によりNZドルは堅調な推移、豪ドルも底堅い動きが続いています。

相場への影響は限定的なものとなっていますが、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は講演では改めて2015年の利上げを支持することが示されており、米国の年内利上げ観測を支える材料の一つとなりそうです。

主要通貨ペアの推移(2015/10/7)

USDJPY

ドル円は引き続きレンジ内での推移が続き120円台前半での推移となっています。本日はアジア時間の日銀の金融政策決定会合にてまさかの追加緩和となると大きく上昇する可能性があるため注意が必要です。また、据え置きとなった場合にも追加緩和を予想した参加者の失望売りに押される可能性があるため注意が必要です。

本日は昨日のサポートとなった120.10とレジスタンスとなった120.60付近をどちらに抜けるかで短期的な方向感をまずは探っていきたいところです。

ドル円

EURUSD

ユーロドルはリスクオンの巻き戻しの流れに乗り反発となり、1.13に迫るところまで上昇する動きとなっています。9月下旬から1.131.132付近がレジスタンスとなっているため、この水準をしっかりと上抜けてくるようであれば、ストップ買いも絡め上昇に勢いがつくと考えられます。
サポート候補は今週、数回下落を食い止めている1.117付近と考えられます。割り込んだところでも9月下旬には幾度と跳ね返す動きとなっており、1.11を割り込むまでは不安定な横ばい推移が続くかもしれません。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は底堅い推移を続け日足チャートでは135.40付近をネックラインとしたダブルボトムのような形となり、そのネックラインをなんとか上抜ける動きとなっており、伸びしろが137円台前半まで広がったような状況となっています。

本日は一昨日のレジスタンスとなった135.70付近をしっかりと上抜けることができるかにまずは注目したいところです。サポート候補は昨日、レジスタンスからサポートに転じた134.90付近で割り込むと上昇基調が崩れ、再度、方向感の薄い状態に戻ってしまうと考えられます。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは反発となり、1.52台中盤まで上昇となりました。9月下旬から1.5245、四捨五入すると1.525付近がレジスタンスとして活躍しているため、この水準を上抜けると上昇が加速する可能性があるため注意が必要です。反対にこの水準を上抜けることができずに失速となると再度、下値を探る動きとなり、先週のサポートとなった1.51付近が意識され、割り込むと大きな下落へとつながる可能性が挙げられます。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは底堅い動きとなり0.71台後半での推移となっています。日足チャートでは引き直したトレンドラインに接触する動きとなっており、さらなる上昇の可能性が高まっています。9月18日の高値である0.728、さらには節目の0.73を上抜けたところではストップ買いが溜まっている可能性が高く、上昇が短期的に加速しそうなゾーンであるため接近した際には注意が必要です。

ドル円

本日の注目材料

本日はアジア時間に日銀の金融政策決定会合が予定されています。金融政策据え置きが予想の中心となっていますが、一部では追加緩和を予想する声もあり、変更なしとなると失望の円買いが一時的に強まる可能性が考えられます。また、サプライズ緩和とならなかった場合は、その後の黒田総裁の記者会見にも注目が集まります。可能性は低いですが追加緩和を示唆するようなコメントが出てくるようであれば円売りが強まると考えられます。
内閣改造、日本郵政上場などを控え、日銀も何らかのアクションを起こす可能性も否定できないため、発表前後は注意が必要です。

欧州時間以降は英国の鉱工業生産等の経済指標が続きますが、相場全体を動かすような大きなイベントは予定されていないため、株式市場や債券市場などの動向を見ながらの相場となりそうです。

本日の予定

中国市場休場
日銀金融政策決定会合結果公表

15:00 独8月鉱工業生産
15:30 黒田日銀総裁会見
16:05 デベルRBA総裁補佐講演
17:30 英8月鉱工業生産
19:00 メルケル独首相、オランド仏大統領コメント機会
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:30 加8月建設許可件数
23:00 英国立経済研究所(NIESR)GDP
23:30 米週間原油在庫
翌2:00 米10年債入札
翌4:00 米8月消費者信用残高

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト