予想・見通し

耐久財受注でドル買い強まる

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/05/28

昨日は休み明けの英国を含む欧州勢の参入後、ウクライナ軍と親露勢力の衝突が意識され米国債利回りが下落、併せてドル円も下値を探る動きとなりましたが、長続きせず、短期的な動きに留まりました。その後、米国時間では米国4月の耐久財受注が前回数値の上方修正と併せて良好な結果となり、さらには続く住宅価格指数、マークイットと総合、サービス業PMIも市場予想を上回り、消費者信頼感指数も市場予想通り前回数値を上回る結果となったことからドル買いが進む展開となりました。
昨日の動きをみていても、ウクライナ情勢に関してはウクライナ内部での衝突でロシアが首を突っ込んでこない限り相場への影響は限定的になる可能性が高いと思われますが、緊迫している状況は続くことから依然として警戒は続き、リスクオン全開となるのは遠いと考えられます。

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【主要通貨ペアの動き】
ドル円は好調な米国経済指標に後押しされ底堅さをみせるものの、102円を超えたところでは上値が重く、102円台を割り込んでの推移となっています。日足チャートでもレンジ内での推移が続き大きな方向感はつかみにくい状況が続いています。

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ユーロドルは欧州勢参入後は売りが強まり、再び1.361近辺まで下値を探る動きとなりましたが、何とか1.36台を守りきっています。追加緩和が強く意識されていることもあり上値が重く、日足チャートではダブルトップのネックライン割れの状態となっていることから、下方向への圧力が強いといえますが、来週の消費者物価指数、ECB理事会に向けて要人のコメントへの反応で不安定な動きをすることも予想されますので突発的な動きに警戒したいところです。

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ユーロ円は引き続き狭いレンジ内での推移となっています。大きく下げた後の反発も微妙な状態でもう一段の下落の可能性も高まりつつあり、5月21日の安値である138.14を割り込むと更なる下落圧力が強まると考えられます。

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ポンドはドル高に押され一瞬1.68を割り込む動きとなったものの持ち直し、なんとか1.68台を回復しての推移となり、日足チャートでは保ち合い状態での推移が続き、方向感が見出しにくい状況が続いています。引き続き、保ち合いをどちらに抜けるかを待ちたいところです。

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豪ドルは続伸したものの上値も重い状態となっています。5月22日の高値である0.9274を一瞬上回ったものの、ほぼ同水準の0.9278で上値を抑えられ方向感の薄い状況が続いています。一旦の下げ止まり感はあるものの戻りも鈍いことから、0.92割れも含めて上下双方への動きが想定されることからもう少し様子を見たいところです。

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【本日の注目材料】

本日は材料は薄いものの欧州時間の独雇用統計やECB関係者のコメント機会などユーロにインパクトを与えそうなイベントが予定されています。好調が続くドイツ労働市場に影が見られるような結果となったり、追加緩和に関しての具体的なコメントが飛び出すと、ユーロが多少変動すると思われます。米国時間はイベントは少ないことから株式市場、債券市場を睨みながらの展開となることが予想されます。
また、ウクライナでは引き続き緊迫状態が続いていることから、ポジティブ、ネガティブともに突発的な報道には注意したいところです。

【本日の予定】

09:00 黒田日銀総裁コメント機会
09:10 ロックハート米アトランタ連銀総裁(投票権なし)講演
14:00 メルシュECB理事コメント機会
14:45 スイス1-3月期GDP
15:00 独輸入物価指数
16:55 独5月失業者数・失業率
18:00 ユーロ圏5月経済信頼感・消費者信頼感(確報値)
19:00 英5月CBI流通取引調査
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
22:00 コンスタンシオECB副総裁記者会見
翌0:30 米2年物インフレ連動債入札
翌2:00 米5年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト