マーケット

流れが変わってきた

【著者】

先週末に発表された雇用統計は、概ねマーケットを満足させる結果となりました。

もともと先行指標が良かったこともあり、先週はドルの強さが目立っていましたから、今週に入り事実売りで売られているようです。

金曜日の雇用統計の発表後からNYクローズにかけて、実に難しいインターバンクの殴り合い相場のような値動きがポジションクローズが起こっており、短期トレンド終了のサインだったとみてとれます。

チャートを見ても、今週に入り雇用統計で事実売りが出ているというのがはっきりとわかる値動きとなっています。

以下は、直近10営業日のドル円チャートです。
ドル円1時間チャート

背景色がついているのが、東京時間です。これをみると、東京時間の特に午前中は下げやすい傾向になっていることが分かります。これは、期末に向けての実需の売りが出ているとみて良いでしょう。この間、日経平均株価は上昇していますから、株に吊られているというわけではありません。

そして、2月24日を除いて、東京市場で下げた後に欧州・米国市場でドル買いが起きて当日高値を更新しています。非常に分かり易い値動きだったといえます。(米国雇用統計当日はさすがに動いていませんが。)

では、今週はどうでしょうか。
東京⇒売り、欧州⇒横ばい、米国⇒売りとなっています。ドル円が高い位置だと、本邦実需勢の売りが出やすく、欧州でも雇用統計の好結果を受け利益確定する売りが出ているようです。

この流れを受け、ドル円は雇用統計後の高値から1円50銭ほど下落してしまいました。チャート的には雰囲気は良くないといえます。しかし、このまま下落するかといえばNYダウがしっかりしている印象で、日本株も後場はしっかりと切り返しを見せましたし、先ほど発表されたユーロ圏四半期GDP(改定値)も無事通過。それほどマーケットが崩れる材料があるとは思えません。

今夜は目立った指標がなく市場参加者はECB待ちの状態。ドル円は112.50円付近には買いオーダーも増えているようですので、突っ込んだところを買っていけば113円までするっと戻る可能性が高いと見込んでいます。

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」