リスク地合いを確認(2015/08/20)

昨日の流れ

昨日の為替相場は「リスク回避」型の動きとなりました。中国を始めとする新興国景気減速懸念、資源価格下落、株式市場全面安で、これまでキャリー通貨として売られていた低金利のユーロ、円、スイスフランの強さが目立ち、米ドルポンド豪ドルなどの上値の重い状態が続きました。なかでも米ドルは9月利上げ観測が後退したこともあり、弱さが目立つ動きとなっています。新興国通貨はドル売りが強まった場面では若干盛り返す場面もありますが、引き続き弱さが目立つ状態となっています。

経済指標は英国の小売売上が弱い結果となり、ポンドが売られる展開となりました。米国経済指標は中古住宅販売件数は市場予想を上回る好結果となり住宅市場の底堅さを見せ、フィラデルフィア連銀製造業景況指数も強い結果となりましたが、市場の関心は新興国景気減速懸念、株式市場の下落へと向かっていたこともあり、相場への反応は限定的なものとなっています。

本日の注目材料

本日は欧州時間にドイツのGFK消費者信頼感指数、ユーロ圏のPMIの速報値の発表が予定されています。ユーロ圏のPMIに関しては先行するフランス、ドイツのもので既に動いてしまうため、仏独の発表から注目が集まります。米国時間は製造業PMIの速報値の発表が予定されています。最近注目度が徐々に上がりつつありますが、依然としてインパクトは小さく、よほどのサプライズとならない限り影響は限定的なものになると考えられます。また、米国時間にはカナダの消費者物価指数小売売上高の発表なども予定されています。

ただし、現状の相場では個々の経済指標への反応は薄く、相場全体のリスク地合いに大きく左右されるため、株式市場や債券市場などの動向をしっかりと確認したいところです。リスクオフの状態が続けば引き続き、ユーロ、円、スイスフランなどの通貨が底堅い動きとなることが予想されます。

本日の予定

12:00 NZ7月クレジットカード支出
14:00 日7月全国スーパー売上高
15:00 独9月GFK消費者信頼感
16:00 仏8月製造業・非製造業PMI(速報値)
16:00 スイス7月マネーサプライ
16:00 トルコ8月消費者信頼感指数
16:30 独8月製造業・非製造業PMI(速報値)
17:00 ユーロ圏8月製造業・非製造業総合PMI(速報値)
17:30 英7月公共部門純借入所要額
21:30 加7月消費者物価指数
21:30 加6月小売売上高
22:45 米8月製造業PMI(速報値)
23:00 ユーロ圏8月消費者信頼感(速報値)

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト