マーケット

ギリシャ支援のチキンレースは延長戦へ

【著者】

昨日はギリシャ支援に関しての協議が行われましたが、ギリシャ側が債権者側の提案を拒否し、結局合意とはならず、交渉は本日に持ち越されることになりました。為替相場ではユーロ売りが上下に揺れるものの狭いレンジでの動きが続き大きな流れができるには至りませんでした。市場もチキンレースがギリギリまで続くことは想定していることもあり、結論が出るまでは、不安定な動きが続くことが想定されます。

米国時間に発表されたGDPの確報値は市場予想通りの結果となり、相場への影響は限定的なものとなりました。米国株式市場はギリシャ情勢の不透明感や利上げが意識されたのか大きく下落となり、リスク回避色の強い動きとなりました。為替相場ではリスクオンのユーロ売り、リスクオフのユーロ買いが最近の流行りとなっているため、本日も株式市場が軟調な推移となるとユーロは下げ渋る動きになるというシナリオも考えられます。

NYダウ

主要通貨ペアの推移

ドル円はNY時間序盤に底堅い動きとなり124円台へ乗せる動きとなったものの反落となり終わってみれば124円を割り込む動きとなりました。ギリシャ情勢にて不透明な情勢が続くことに加え、米国利上げも意識され、株式市場が不安定な推移となっていることもあり、方向感の掴みにくい状態はまだしばらく続くかもしれません。

昨日は124円台中盤で上値を抑えられたこともあり、6月18日のレジスタンスとなった124.45付近を上抜けるか、今月のサポートとなっている122.50付近の上下どちらかに抜けるまでは方向感が落ち着かず、レンジ推移が続くかもしれません。

ドル円

ユーロドルはギリシャ関連の報道を受けて上下に揺れる場面も見られましたが1.12を挟んだ攻防が続いています。
本日もギリシャの支援に関しての交渉が続くため、引き続き神経質な推移が続くことが予想されるため最新の報道には注意したいところです。

ユーロドル

ユーロ円は上値は重いものの底は固く、方向感の薄い推移が続いています。本日は今週のサポートとなっている138.20付近と昨日2度上値を抑えた139.17付近のどちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロ円

ポンドドルは欧州時間に1.58突破に失敗すると下値を探る動きが活発化し、1.56台中盤まで押し込まれる動きとなっています。今月に入っての上昇に対して1.565付近が38の戻しとなるため、この前後で調整が終わるかどうかを確認したいところです。半値戻しとなる1.555付近を割り込んでしまうと下方向の圧力がさらに強まる可能性もあるため注意が必要です。

ポンドドル

豪ドルは欧州時間序盤には底堅い動きとなったものの米国時間に入ると下値を探る動きが活発化し、一時0.77を割り込む動きとなり、その後は0.77台を回復する動きとなっています。方向感は若干下向きであるものの薄い状態が続いているため、サポートとなっている0.76と6月18日のレジスタンスとなった0.785付近のどちらかに抜けるまではしばらく方向感を欠く動きが続くことが予想されます。

豪ドル

本日の注目材料

本日は引き続きギリシャの支援に関する交渉が行われているため、ユーロを中心に神経質な展開が続くと予想されます。交渉が難航すると株式市場がダメージを受け、リスク回避色の強い動きとなったり、ユーロ売りで反応したり、その時々で複雑な動きとなる非常に神経質な状態が続くと考えられます。

米国時間には個人所得、個人消費支出、コアPCEデフレーターに加え新規失業保険申請件数の発表が予定されています。個人消費に強さが見られ、物価の伸びを確認できれば利上げ観測を後押しし、ドル買いと考えられる反面で、利上げが意識され株式市場がダメージを受けるようであれば米国債利回り低下、ドル売りという反応になる可能性もあり、予測が難しい状態となりそうです。

本日の予定

08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
12:45 日2年国債入札
15:00 独7月GfK消費者信頼感
16:00 ビスコ伊中銀総裁講演
16:00 ヌイ欧州単一監督メカニズム(SSM)議長コメント機会
17:00 ジョーダンSNB総裁講演
17:00 コスタ・ポルトガル中銀総裁講演
19:00 英6月CBI流通取引調査
21:00 タルーロFRB理事講演
21:30 米5月個人所得・個人消費支出
21:30 米5月コアPCEデフレーター
21:30 米新規失業保険申請件数
22:45 米6月マークイット総合PMI・サービス業PMI(速報値)
22:45 パウエルFRB理事講演
翌1:10 シェンブリBOC副総裁講演
翌2:00 米7年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト