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電力消費量と銅価格から見る中国経済は・・・「終わりの始まり」を示唆!?

【著者】

中国経済の比類なき成長加速は、やはり2010年上海万博が天井?

先週のお盆ウィークに世界中を駆け巡った【人民元ショック】もやや落ち着きを取り戻しつつある中、依然不安定な動きを見せる上海株式市場
中国発の世界的不況スパイラルが懸念されるなか、中国経済の実態をほぼ正確に表していると言われているのが、中国国内の電力消費量(前年比)と銅価格の2つの指標。

前者の中国国内電力消費量(前年比)は緩やかな右肩下がり推移となっており、2009年からのデータを見てみると、2010年1月を基点とした場合、直近の数値は約95.5%の大幅減少に。
2010年と言うとちょうど上海万博が開催された年で、2008年の北京オリンピックに続く国の威信をかけた国家的行事が開催されていたこともあり、都市部を中心に建設ラッシュが大いに活況であった年。
「中国経済の比類なき成長加速は上海万博まで」と一部で噂されていたことが、この電力消費量推移を見る限り全くもって的外れではないような気も・・・。

一方、後者の銅価格の動向を見てみると、LME(ロンドン金属取引所)相場では2009年7月以来6年ぶりの5000ドル割れを示現しており、中国の需要を巡るネガティブな見通しを如実に表す形に。また、WTI原油相場40ドル割れ寸前となっており、国際商品相場の総合指数であるCRB指数も現状底が確認できないような状況。特に銅価格の動向は世界経済の先行きを暗示するとも言われており、中国経済の低迷は世界的なデフレ懸念の導火線となる可能性も。

先週12日に発生した天津倉庫爆発事故の原因究明やその後の対策もあり、まさに中国の置かれた状況は「弱り目に祟り目」。この不幸な大事故への対策とともに、中国国家当局の動きからも目が離せない日が続きそうです。

あらゆる側面から安定感のある米ドル

そんな中、本日未明に公表されたFOMC議事録において世界の経済情勢、主に中国経済に対する見通し懸念とともに、昨今の国際商品価格の低迷に伴いインフレ目標達成がやや遠のいたとの観測が台頭し、9月利上げ」観測が大いに後退

「9月 or 12月」に市場の関心が集まる中、改めて認識すべきはFRBに課せられた法的使命(マンデート)は「雇用の最大化」「物価の安定」であること。米国は偉大なるドメスティック・カントリーであるとは言うものの、両者とも外部環境を全く無視することは不可能。しばらくは中国経済状況の動向がFRBのリフトオフタイミングに少なからず影響を与えると見て、自身の資産ポートフォリオのエクスポージャー対策の一環として、あらゆる側面から安定感のある米ドルの保有割合を増やしてみてはいかがでしょうか?

中国電気消費量

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津田 隆光|マネースクウェア・ジャパン

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。