ドラギECB総裁の会見に闖入者

【著者】

QEの効果には自信

昨日のECB理事会後のドラギECB総裁の会見には、思わぬ事件がありました。

もうご存知とは思いますが、記者会見場になぜか記者ではない人物が紛れ込んでいて、会見開始直後にドラギ総裁の目の前のデスクに飛び乗って「ECBの独裁を阻止せよ!」などと叫びながら紙吹雪を巻いたのです。

この人物はジョセフィーヌ・ウィットというドイツ人女性で大学生のようです。これまでも騒動を起こしてきた人物のようですが、報道を見る限り記者に見えるような服装でもないですし、いったいどうやってその場に紛れ込んだのか、警備はどうなっているのか、いろいろ疑問がわいてきます。今回は暴力的な目的ではなかったので大した抵抗もせずすぐに捕まったのですが、もし総裁に対して危害を加える意図がある人物だったら、と考えるとその警備体制には驚かされました。

さて肝心の会見の内容ですが、「QEの早期終了観測に驚いている」「対象債券が不足するとの懸念はやや行き過ぎ」「QEはスムーズに実施されている」などと述べ、買入れが困難になって、QEが早期に終了せざるを得なくなるのでは、との思惑を強く否定しました。

一方「景気回復は緩やかに力強さを増し、裾野も広がる」「経済見通しの一段の改善や、経済のスラック縮小、マネー・信用の伸び回復に寄与していく」と資産買入れの効果に自信を示しています。さらに「ECB は預金金利を引き下げない」と一部で期待されていた中銀預金金利のさらなる引き下げは否定されたことからユーロ買いが優勢となりました。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト