崖っぷちのギリシャ!明日にもデフォルトの可能性

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ギリシャがいよいよ崖っぷちに立たされています。

6月27日、同国の第2次支援を巡るギリシャ改革案の話し合いがまとまらず、最終的にギリシャ側がこれを拒否。急遽、7月5日に国民投票を行い自国の改革案の正当性を問うというのですが、借金返済の期限は6月30日。
しかし、借金を返せないとデフォルトとなります。たとえ国民投票で国民がギリシャの改革案を支持したとしても、デフォルトの後に「国民投票でもギリシャが提出した改革案は正しいから、この内容で第2次支援をしてください」というあべこべな展開となります。
ユーロ圏の要人からはこの展開に批判的であり、あわよくばこのカード(国民投票)をきることにより返済日の延長も考えられましたが、そうはならない様子。

つまり、このままいけば7月1日にはギリシャのデフォルト(債務不履行)は決定。
具体的には、IMFがギリシャの債務不履行を宣言した時がそうなるのですが、その場合はクロスデフォルト(AがデフォルトとなるとBもデフォルトとなる)といい、様々なところでの借金が同時に債務不履行に陥るということになります。

IMFには事前に各国からの預け入れがあるために、今回の16億ユーロが即時に各国の損害になるということはないようですが、100兆ユーロ規模を誇るEFSF(欧州金融安定ファシリティー)がギリシャに貸し付けている額がそのまま損害となります。

また、各国が保有しているギリシャの国債なども同時に損失となるようです。

これらのギリシャの債券のなかで一番保有額が多いのが、フランスで次にドイツ、英国、ポルトガルとなっています。

本日は欧州株価は軒並み下落し、金融株が特に下落しているのもこのためだと思われます。

ECB(欧州中央銀行)は28日、ギリシャの銀行に緊急流動性支援(ELA)を提供し、支援を続けることを決定しましたが、それはギリシャの銀行に十分な担保能力があればの話。

現在、ギリシャは資本規制を導入しギリシャの銀行は7月6日の午後まで営業を休止となっています。
銀行のATMは利用できるものの、1日の預金引き出し限度額は60ユーロ(約8,000円)となっており、各ATMでは紙幣が切れており、人々はATMを探し求めている様子。

ギリシャ証券取引所も閉鎖しているため、株価の暴落という事態には陥っておりません。

今後は日本時間18時45分ユンケルEU委員長がギリシャ問題について記者会見を行う予定となっています。

各国要人から様々なコメントが出てきており、情報が錯そうしている状態です。

しかし、このままいけば7月1日にはギリシャはデフォルトに。

ユーロ圏の離脱は今のところないようですが、通貨がどうなるかなどの見通しは立っていない状況です。

米国要人はギリシャのデフォルトを阻止すべく、チプラス首相と電話会談を行っているなど土壇場での第2次支援合意の可能性もまだないわけではなさそうです。

いづれにせよ、今週は大変な混乱が予想されますので注意深くニュースを見ていくほかなさそうです。

児山将|みんなの外為スタッフ

FXの楽しさを伝えます! 児山将

みんなの外為で記事を書いています。 大学生の時からFXを初めて6年以上。FXの楽しさを伝える為に、みんなの外為を盛り上げていきます。初心者の方でも分かり易く学べるように、難しい専門用語やマーケットの説明、FX業界について記事にしていきます。 みんためのTwitterでもつぶやき中!