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原油上昇により資源国通貨堅調

【著者】

昨日からの流れ

昨日はロシアとサウジアラビアが原油増産凍結で合意との報道を受けた原油価格の上昇を背景に米国株式市場も堅調な推移となり、リスクオン型の相場となりました。また、米国の輸入物価指数が底堅い結果となったことやFOMCメンバーによる比較的タカ派と取れるコメントなどがドルのサポート材料となり、ドルの買い戻しが進む展開となり、ドル円は108円台をキープする動きとなり、ユーロドルは1.13台まで押し戻される動きとなっています。

欧州時間に発表された英国の消費者物価指数は市場予想を上回る強い結果となり、ポンドは発表後、底堅い推移となりましたが、その後はドル買いに押され、また、世論調査でEU離脱派が優勢との報道なども重しとなり、対ドルでは押し戻される動きとなりました。
また、原油価格の上昇が資源国通貨の上昇をサポートし、カナダドルや豪ドルは堅調な推移となっています。

主要通貨ペアの推移(2016/4/13)

USDJPY

ドル円(USD/JPY)は下げ渋る動きから、反発に転じ、108円台後半まで上昇する動きとなりました。大きな流れは依然として下向きと考えられますが、本日も引き続き調整が続き、底堅さを見せる可能性もあるため、注意が必要です。時間足チャートなどを見ると、先週からサポートとなっている107.60付近がサポートと考えられ、この水準を割るまでは方向感の乏しい動きとなることが想定されます。また、市場のポジションが依然として売りに大きく傾いていることが想定されるため、節目の109.00付近を上抜けてきた際にはストップ買いを絡めたショートスクイーズには注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドル(EUR/USD)は方向感の薄い推移が続いています。欧州時間序盤に高値を更新する場面も見られましたが、長続きせず押し戻される動きとなっています。日足チャートでは狭いレンジ内での推移を続け、力を貯めているようにも見えるため、少し余裕を見たレンジ1.131.15付近をどちらに抜けるかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円(EUR/JPY)はドル円に似た動きとなり、下げ止まり、反発に転じる動きとなりました。昨日は124.00がレジスタンスとなり、上値を抑える動きとなっていたため、本日はこの124.00や3月22日のサポートとなった124.67付近がレジスタンス候補に挙げられるため、接近した際には注意が必要です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは消費者物価指数発表後に底堅い推移となり、ストップ買いを絡め、1.435付近まで上昇する動きとなりましたが、米国時間には1.42付近まで押し戻される忙しい動きとなりました。日足チャートでは下降トレンドラインに接近したところで、長めな上ヒゲを残す足となっているため、本日は上下双方向の動きに注意が必要です。昨日の戻り安値となった1.42付近と昨日の高値である1.435付近のどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは資源価格の上昇に後押しされ、底堅い推移となり、3月31日の高値である0.7723に迫る動きとなっています。3月中旬からのレンジ推移をしっかりと上抜けることができるといよいよ大台の0.8が視野に入ってくると考えられます。本日はしっかりと0.7723を突破できるかどうかに注目したいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間に中国の貿易収支の発表が予定されています。底堅い結果となると、市場のリスク許容度が高まることが想定される反面で冴えない結果となってしまうと再び、中国の景気減速懸念が意識される可能性があるため、結果と市場の反応に注意したいところです。

欧州時間以降はユーロ圏の要人コメントが多く予定されており、来週にECB理事会が控えていることもあり、市場が過敏に反応する可能性があります。市場へのインパクトを考えると日本時間深夜から早朝にかけて予定されているノボトニー・オーストリア総裁やコンスタンシオECB副総裁などのコメントに注意が必要と考えられます。

米国時間は小売売上や生産者物価指数、ベージュブックなど重要なイベントが続きます。中でも注目は低迷気味の小売売上となり、底堅い結果となると短期的に溜ったドル売りの巻き戻しが活発化する可能性が挙げられます。
また、引き続き原油価格の動向にも注意が必要です。増産凍結に関しての最新の報道に一喜一憂することが想定されるため、資源国通貨を中心に不安定な動きとなる可能性があります。

本日の予定

中国3月貿易収支 
08:50 日3月マネーストックM3
16:00 トゥスクEU大統領、ユンケル欧州委員長コメント機会
17:00 クノット・オランダ中銀総裁コメント機会
18:00 ユーロ圏2月鉱工業生産 
19:45 JPモルガン・チェース13月期決算発表
20:00 米MBA住宅ローン申請指数 
21:30 米3月小売売上高 
21:30 米3月生産者物価指数 
23:00 米2月企業在庫 
23:00 カナダ銀行(BOC)政策金利発表および金融政策報告公表 
23:30 米週間原油在庫 
翌0:30 米10年物インフレ連動債入札
翌1:35 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
翌3:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
翌6:15 コンスタンシオECB副総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト