マーケット

方向感薄い中、資源国通貨堅調

【著者】

昨日からの流れ

昨日はイベントも少なく、各通貨方向感を欠く動きとなりました。
欧州時間には円売り、ドル売りのかつてのリスクオン型の動きが強まる場面もありましたが、NY時間に入ると勢いを失う動きとなっています。
また、原油価格が底堅い推移を続けたことでカナダドルや豪ドルなどの資源国通貨は底堅い推移となっています。

主要通貨ペアの推移(2016/4/12)

USDJPY

ドル円は上値の重い推移が続いていますが、107.60付近をサポートに下げ渋る動きとなり、揉み合う動きが続いています。市場のポジションは売りに大きく傾いているため、先週末のレジスタンスとなった109.10付近を上抜けるような動きとなった際はショートスクイーズによる短期的な上昇となる可能性もあるため、注意が必要です。逆に下値を探る動きとなった際は先週からサポートとなっている107.60付近を割り込む動きとなった際には下落が勢い付く可能性もあるため、接近した際には注意が必要です。
本日はこれらのどちらに抜けるかに注目したいところです。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは引き続き方向感の薄い推移が続いています。しばらく均衡が続いていたために抜け出した方向へ勢い付く可能性あるため、1.1325-1.1450のレンジをどちらに抜け出すかにまずは注目したいところです。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は下げ渋る動きが続き、方向感を欠く揉み合い状態が続いています。下は年初来安値となる122.00付近が近づいてきており、割り込むと下落が勢い付きそうな気配もしていますが、この付近で下げ止まることができれば、先週の下落後の戻り高値である124.23付近をうわ抜ける動きとなると反発が強まりそうな状態となっているため、方向感を探るためにもどちらに抜けるかをしっかりと確認したいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは1.40台を守りきり、底堅い動きが続いた後、昨日は欧州時間に急上昇する動きとなりました。その後は、1.43に迫るところでは上値が詰まり、伸び悩む動きとなっています。市場のポジションがポンド売りに大きく偏っていたことが欧州時間の上昇を勢いづかせた要因の一つと考えられます。依然として市場のポジションはポンド売りに傾いていることが想定されるため、反発が強まった場面ではショートスクイーズによる短時間での急上昇には注意が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

昨日の豪ドルは底堅い動きとなり、0.76台に乗せる動きとなりました。3月中盤から、0.75付近がサポートとなり、下げ渋る動きが続く反面で、今月は0.765手前では伸び悩む動きとなっており、本日はこのレンジをどちらに抜けるかで方向感を探っていきたいところです。日足チャートを見ると傾きの強い上昇後の調整の状態で、再度上昇基調が強まる可能性もある反面で、トレンドの終焉に向かう可能性も秘めていると考えられるため、現在のレンジをどちらに抜けるかをしっかりと確認したいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間に英国の消費者物価指数の発表が予定されています。ポンド下落などの影響で底堅い結果となるとポンドの下支え材料になると考えられますが、EU離脱の国民投票を控えているだけに、仮に強い結果となった場合にはその後の動きにも注目したいところです。

米国時間は輸入物価指数等の発表が予定されています。また、地区連銀総裁のコメント機会も多く予定されています。投票権のないメンバーばかりですが、利上げに前向きなコメントが多く出てくるようであればドルの下支え材料になると考えられます。

また、IMFの世界経済見通しの発表が予定されており、弱い結果となると市場のリスク許容度が後退し、リスク回避型の動きが強まる可能性もあることには注意が必要です。

本日の予定

IMF世界経済見通し公表
10:30 豪3月NAB企業景況感 
12:45 日10年物価連動国債入札(4000億円)
15:00 独3月消費者物価指数(確報値)
16:15 オルセン・ノルウェー中銀総裁講演
17:30 英3月消費者物価指数
21:30 米3月輸入物価指数 
22:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁(投票権なし)講演
翌2:00 米3年債入札(240億ドル)
翌3:00 米3月財政収支 
翌4:00 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁(投票権なし)講演
翌5:00 ラッカー米リッチモンド連銀総裁(投票権なし)講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト