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消費者物価指数低下でユーロ下落

【著者】

昨日からの流れ

昨日は欧州時間に発表された英国GDPの確報値が前年比で下方修正となりましたが、発表後、ポンドが一旦下落後、反発となり、売りポジションのストップ買いを絡め短時間で急騰する動きとなりました。その後に発表されたユーロ圏の消費者物価指数は市場予想を下回る低下となりましたが、事前にユーロ売りが進んでいたこともあり、発表直後の影響は限定的なものとなりましたが、米国時間に入ってもユーロの上値の重い推移が続きました。

米国時間に発表されたADP雇用統計は市場予想を若干上回る20万人増となり、明日の雇用統計での安定推移を示唆する内容となりましたが、発表前後にドル買いが若干強まった程度ですぐに押し戻される動きとなり、また、シカゴPMIは市場予想以上に弱い結果となりましたが、発表後の反応は限定的なものとなりました。

欧州時間に強い動きとなったポンドは米国時間に失速、ドル円も底堅い動きが続き120円台をキープしていましたが、米国時間に値を下げ再び119円台に押し戻される動きとなっています。全体を通して、消費者物価指数の低下からECBの追加緩和が意識されるユーロの弱さが目立つ1日となりました。

USDJPY

ドル円は欧州時間に強まったドル買いで底堅い動きとなりしっかりと120円台に乗せる動きとなり、前日の高値である120.15を上抜け120.35付近まで上昇する動きとなりましたが、米国時間に入ると失速し、119円台後半まで押し戻され、方向感の薄い推移を続けています。118.60-122.00付近のレンジをどちらかに抜けるまでは方向感の薄い状態が続きそうな気配がしており、しばらく様子を見たいところです。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは下落し1.1160付近まで押し込まれる動きとなりました。日足チャートでも高値を切り下げる動きが続いており、下方向へ傾きそうな状態となっています。9月4日のサポートとなった1.109付近をしっかりと割り込んでくる動きとなると下方向への傾きが本格的に意識されると考えられるため、本日はこのラインを守れるかどうかに注目が集まります。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は上値の重い推移となり、132133の強いサポートゾーンが近づいてきました。5月から幾度と下落を食い止めているこのラインを割り込むような動きとなると今度こそ不沈空母ユーロ円が大崩れとなる可能性が浮上するため注意が必要です。本日はまず、昨日のサポートである133.60付近を守れるかどうかに注目したいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは欧州時間に英国GDP発表後に急反発。ショートスクイーズ状態となり1.52台を回復する動きとなりましたが、米国時間に入ると再度下落し、終わってみれば長い上髭を残す日足となっています。
5月からのサポートラインを割り込んできたため1.5の大台割れトライの可能性が高まっており、基調は下方向と考えられますが、直近ではオシレーター系のインディケーターで反発の兆しが出てきているため、多少の調整には注意が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは方向感は薄いものの、底の硬さを見せ0.7台を守りきる動きとなりました。昨日も先週末からのレジスタンスである0.704付近が上値を抑えているため、この0.704付近を上抜けたところにはストップ買いが溜まっていることが想定され、上抜けると短時間で上昇が加速する可能性もあるため、接近した際には注意が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間は香港、中国市場が休日ということもあり、普段よりも流動性が薄いなか、中国のPMIの発表が予定されています。財新の速報値が弱含んでいることや昨今の冴えないデータから、ある程度の弱さを市場は織り込んでいるため、多少弱い程度ではサプライズにはなりにくいと考えられます。逆に強いデータが出た場合の方が、豪ドルなどを中心とし短期的に強い上昇となる可能性があるため、注意が必要です。

欧州時間は欧州で製造業PMIの発表が続きます。ユーロ圏に関しては速報値との乖離が少ないようであれば影響は限定的になると考えられます。

米国時間は新規失業保険申請件数ISM製造業景況指数等の発表が予定されています。明日の雇用統計を控え新規失業保険申請件数がしっかりと安定推移となれば、雇用統計の大崩れの可能性が低下すると考えられ、ドルのサポート材料となります。ISM製造業景況指数はある程度の弱さは市場も想定していますが、それ以上に弱い結果となるとドル売り、リスク回避型の動きが強まる可能性があります。前回の雇用統計でも製造業部門が足を引っ張っていたこともあり、内訳の雇用指数が弱い結果となると明日の雇用統計への不安が高まると考えられます。

本日の予定

中国・香港市場休場

08:50 日9月調査日銀短観
08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
09:00 ブレイナードFRB理事講演
10:00 中国9月製造業/非製造業PMI
10:45 中国9月財新/製造業/サービス業PMI
12:45 日10年国債入札(2兆4000億円)
16:50 仏9月製造業PMI(確報値)
16:55 独9月製造業PMI(確報値)
17:00 ユーロ圏9月製造業PMI(確報値)
17:30 英9月製造業PMI
20:30 米9月チャレンジャー人員削減予定数
21:30 米新規失業保険申請件数
22:45 米9月マークイット製造業PMI(確報値)
23:00 米9月ISM製造業景況指数
23:00 米8月建設支出
翌1:00 ツアブリュックSNB理事講演
翌3:30 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト