マーケット

ドルの弱い動き続く

【著者】

昨日からの流れ

昨日はアジア時間から前日のイエレン議長の講演により強まったドル売りの流れが続き、ドルの上値の重い状況が続きました。米国時間に発表されたADP雇用統計は市場予想を若干上回る好結果となり、20万人台をキープする結果となりましたが、労働市場の安定は市場が想定していたこともあり、相場へのインパクトは限定的なものとなりました。

また、原油在庫発表後、原油が底堅い動きとなり、資源国通貨も併せて底堅い動きとなっています。

主要通貨ペアの推移(2016/3/31)

USDJPY

ドル円は上値の重い推移となり、欧州時間に112円割れを試す動きとなりましたが、112円を守りきり、112円台中盤での推移となっています。
日足チャートを見ると少し長めな下ヒゲを残しているため、本日は反発にも少し注意したいところです。短期的な方向感を見極めるためにも昨日のサポートである112.00とNY時間の戻り高値となる112.70付近をどちらに抜けるかに注目したいところです。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは底堅い推移を続け1.13台中盤まで伸びる動きとなりました。
日足チャートを見ると、レジスタンスとなっている1.14に迫る動きとなっており、上抜けるとさらに上昇に勢いが付く可能性が浮上します。

また、週足チャートなどで見ると、1.15付近が昨年、強力なレジスタンスとなっており、その水準を上抜けると中長期的な上昇基調が強まることが想定されます。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は欧州時間序盤に底堅い動きとなり、127円台後半まで伸びる動きとなりましたが、その後は失速する動きとなり、127円台前半まで押し込まれる動きとなっています。日足チャートを見ると、上下にヒゲの付く足とり、方向転換の可能性が出てきていることには少し注意が必要です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは欧州時間には底堅い動きとなり1.44台中盤まで上昇となりましたが、米国時間に入ると失速する動きとなり、上昇分を全て吐き出す動きとなり、1.43台中盤まで下落する動きとなりました。日足チャートでは上ヒゲのみの足となっており、上昇に一服感が出始めています。
本日は昨日のサポートとなった1.436付近を守れるかどうかに注目したいところです。割り込んでしまうようであれば下落が加速する可能性も挙げられるため注意が必要です。

また、欧州時間の英国GDPの発表前後などは上下に振れる可能性があるため、注意が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは底堅い動きとなり、0.77台に乗せる動きとなりましたが、0.77台では上値が詰まり、0.76台中盤まで戻す動きとなっています。日足チャートを見ると3月18日の高値である0.768付近を上抜けたものの、終値ベースでは突破できていないため、本日はしっかりと上抜けることができるかどうかに注目したいところです。週足チャートを見ると0.8付近までは伸びしろがありそうな状態となっており、さらなる上昇の可能性も十分にありそうです。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間序盤にカーニーBOE総裁や中国人民銀行総裁等の講演が予定されており、コメント内容次第ではポンドや人民元などが動意付く可能性があります。経済指標はドイツの雇用統計、英国のGDP、ユーロ圏の消費者物価指数の発表が予定されています。ユーロ圏の消費者物価指数が底堅い結果となるとユーロの下支え材料となりそうです。

米国時間は新規失業保険申請件数、シカゴPMIなどの経済指標に加え、ダドリーNY連銀総裁のコメント機会が予定されています。雇用統計前日ということで、新規失業保険申請件数が安定推移を続けているかどうかに注目が集まるほか、ダドリーNY連銀総裁のコメントに注目が集まります。ダドリー総裁からはハト派的なコメントが出ることが想定され、予想通りハト派的なコメントとなると、現在のドル売りの流れを後押しすることが想定される反面で、可能性は低いですが、タカ派的なコメントが出るとサプライズとなりそうです。

本日の予定

08:05 英3月GfK消費者信頼感
08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
09:00 NZ3月ANZ企業信頼感
16:00 トルコ1012月期GDP
16:00 カーニーBOE総裁講演
16:00 ラガルドIMF専務理事、周・中国人民銀行総裁講演
16:55 独3月失業者
17:30 英1012月期GDP(確報値)
17:30 英1012月期経常収支 
18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)(速報値)
20:30 米3月チャレンジャー人員削減予定数
21:30 加1月GDP 
21:30 米新規失業保険申請件数 
22:30 エバンス米シカゴ連銀(投票権なし)総裁コメント機会
22:45 米3月シカゴ購買部協会景気指数
翌1:00 メクラーSNB理事講演
翌6:00 ダドリーNY連銀総裁(投票権あり)講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト