マーケット

ドル円神経質な動き続く

【著者】

昨晩の概況

先週末はドラギ総裁の購入プログラム拡大の可能性示唆でユーロ売り、中国の突然の利下げでオセアニア通貨急騰と忙しい相場となりました。昨日はドイツ連銀、オーストリア中銀総裁の国債購入を否定する側の反撃コメントもあり、ユーロは反発、豪ドル買いも勢いを失い上昇分を吐き出してしまう動きとなり先週末の動きの巻き戻し状態となっています。
ドル円は日本が祝日で休場となるなか、中国の利下げを受けて強い推移となった中国株に支えられ底堅い動きを続けた後、欧州勢の参入とともに118円台を回復する動きとなりましたが本日は調整が進み一時118円台を割り込むところまで急落する場面も見られ、引き続き神経質な動きが続いています。
米国株式市場は堅調な推移を続ける反面、米国債利回りは軟調な推移となっており、ドルの上値を圧迫する材料の一つとなっています。

スクリーンショット-2014-11-25-9.50.55

【主要通貨ペアの推移】

ドル円は堅調な株式市場に支えられ118円台を回復する動きとなったものの、本日のアジア時間は調整売りに押される動きとなっています。株式市場は各国の緩和もあり堅調地合いをサポートしているものの、米国債利回りは低調な推移を続けていることから、伸び悩む状況もみられています。先週のレジスタンスとなったのは119.00でこの水準を上抜けられるかどうかに注目したいところです。

これまで、大きな調整を挟まずに上昇してきている状態で、伸び悩みを見せているものの、崩れない不気味な動きとなっていることから、崩れ始めると早い可能性はあるものの、119を上抜ける動きとなると、調整を予想していた参加者が慌てて買い戻させられる動きとなり更に上昇するという展開も考えられます。また、下方向の動きとしては、まずは117.80、117.35付近の直近のサポートを切り崩せるかに注目したいところです。

スクリーンショット-2014-11-25-9.40.17

ユーロドルは先週末のドラギ総裁のコメントを受け急落後はドイツ、オーストラリアの連銀総裁からの反撃、底堅い独経済指標により反発となったものの1.245に迫るところでは上値が重くなっています。底は1.236付近でしっかりとサポートされていることから、このラインを守れるかどうかに今後は注目が集まります。引き続き売りポジションが溜まっている状況であることから、ショートスクイーズによる短期的な反発には警戒が必要です。特にサポートからレジスタンスに転じた1.26の付近を上抜ける動きとなった場合はストップ買い連鎖の可能性もあるため注意したいところです。

スクリーンショット-2014-11-25-9.39.32

ユーロ円は昨日は底堅いユーロドル、ドル円に支えられ、反発に転じましたが、本日は調整が入り上値の重さが目立つ動きとなっています。欧州時間以降は本日のアジア時間の高値である147.40付近、昨日のサポートとなった146.00のどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。

スクリーンショット-2014-11-25-9.40.58

ポンドドルは1.559-1.574のレンジ推移が続いています。先週末からレンジ下限を1.5625付近に切り上げた感もあるものの一応下限としては1.559を中心に考えてよいと思われます。1.559-1.574は150pips幅であることからレンジ突破となると150pipsの伸びが期待できることからレンジ突破をおとなしく待ちたいところです。

スクリーンショット-2014-11-25-9.41.47

豪ドルは先週末に中国のサプライズ利下げを受けて急騰となったものの、昨日は反落、上昇分を全て吐き出してしまうような動きとなっていることから本日も上値の重さは続くことが予想されます。先週のサポートとなった0.8565、年初来安値である0.854を守れるかどうかに注目したいところです。

スクリーンショット-2014-11-25-9.42.18

【本日の注目材料】

本日は欧州時間にドイツのGDPの改定値が発表されるのに加え、ノボトニー・オーストリア中銀総裁やカーニーBOE総裁などの要人コメント機会が予定されています。国債購入に否定的なノボトニー総裁のコメントが意識され、ユーロ買いの材料となる可能性もあるため注意したいところです。

米国時間は米国GDP、住宅価格指数、消費者信頼感指数など経済指標が多く発表されます。注目が集まるのはGDPで速報値からの修正が大きいとそれなりにインパクトは大きくなると思われます。

【本日の予定】

08:50 日銀・金融政策決定会合議事要旨公表(10月31日開催分)
10:00 黒田日銀総裁コメント機会
13:00 中曽日銀副総裁講演
13:45 黒田日銀総裁会見
16:00 独7-9月期GDP(確報値)
16:45 仏11月企業景況感
18:05 ロウRBA総裁補佐講演
18:15 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
19:00 カーニーBOE総裁講演
19:00 カンリフBOE副総裁、マカファーティ英MPC委員コメント機会
22:30 米7-9月期GDP(改定値)
22:30 米7-9月期個人消費(改定値)
22:30 米7-9月期GDPデフレーター(改定値)
22:30 加9月小売売上高
23:00 米9月住宅価格指数
23:00 米9月S&P/ケースシラー住宅価格指数
翌0:00 米11月消費者信頼感指数
翌0:00 米11月リッチモンド連銀製造業指数
翌1:15 ファンロンパイEU大統領講演
翌3:00 米5年債入札(350億ドル)

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様