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円高の流れ続く_1/12

【著者】

雇用統計はまちまちの結果

金曜日の欧州時間は、米雇用統計発表を控えて、各通貨ペアともレンジ取引となりました。

NY時間にはいって、発表された米12月非農業部門雇用者数が予想を大きく上回る結果だったことから一旦は米長期金利が上昇する中ドル買いが強まって、ドル円は118.70円台まで上昇し、ユーロドルは1.0800付近まで下落しました。しかし、平均時間給の伸びが0.0と予想を下回ったことが重視され、米長期金利が下落する展開となると、全般的にドル売りが強まって、ドル円は117.40円台まで下落し、ユーロドルは1.0920付近まで上昇しました。この間ユーロ円は128.00円台まで下落したあと128.30円台まで戻して引けています。また原油相場は33ドル付近まで下落しました。

週明け月曜日の東京時間早朝、このところ下落が止まらなくなっていた南ア・ランド円が、ストップロスを巻き込んで大きく下落しました。このため全般的に円買いが強まって、ドル円は116.60円台まで、ユーロ円は127.50円台まで下落しました。売りが一巡すると南ア・ランド円は急速に値を戻したことから、他の通貨に対しても円の売り戻しが優勢となって、ドル円は117.40円付近まで、ユーロ円は128.30円台まで反発しました。この間ユーロドルは1.0970付近まで上昇したあと1.0900台まで反落しています。

欧州時間にはいると、米長期金利が反発する中、中国株が下落したにも関わらず各国株価が上昇したことから、リスク回避が後退して、117.10円付近まで下がっていたドル円は117.90円台まで、ユーロ円は128.30円台まで上昇し、ユーロドルは1.0870台まで下落しました。

NY時間序盤にかけて米長期金利が一旦反落したことから円買いが優勢となる場面もありましたが、欧州時間の流れが続き、ドル円は118.00円台まで、ユーロ円は128.40円台まで上昇しました。その後原油相場が下落したことからリスク回避の動きが強まって、米長期金利が低下し株価が下落する中、ドル円は117.20円台まで、ユーロ円は127.30円付近まで、ユーロドルも1.0840台まで下落しました。

NY時間午後にはいって、ロックハート米アトランタ連銀総裁が「3月半ばの会合まで、インフレトレンドやインフレ動向についてどれだけ知ることができるだろうか。データは一部入手できるだろうが、多くはない」「1月、3月会合までに追加利上げに見合うインフレ指標がなければ行動せず」などと述べたことからNYダウが急反発し、米長期金利も上昇したことからリスク回避が後退し円売りが優勢となって、ドル円は117.80円付近まで、ユーロ円は127.90円台まで反発しました。原油相場はほぼ安値引けで31ドル付近の取引となっています。

今日の東京時間にはいって、中国株は上昇していますが、日経平均が下落していることから円買いが優勢となっています。

今日の海外時間には、英・11月鉱工業生産、米・11月JOLT労働調査の発表のほか、ラッカー・米リッチモンド連銀総裁の講演が予定されています。

年明けから円高の相場が続いています。アベノミクス相場が始まってからの円安を支えてきた要因が変化したことが底流にありますが、その上で投機筋の円売りポジションの手仕舞いが続いている、と考えられます。先週金曜日に発表されたシカゴIMMの統計によれば、アベノミクス相場が始まっていらい、初めて投機的ポジションが円買いに転じていました。IMMの統計は相場参加者の一部のポジションを表しているにすぎませんが、少なくとも一部の円売りポジションの解消が進んでいることを表していますで、今週は先週までに比べれば円買いのぺースが弱まる可能性があります。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト