Q&A:保合いと放れ

【著者】

1:現在、ドル円・ユーロ円・ユーロドルの通貨ペア、1000通貨単位、1分足を用いてトレードの実践をしています。また、買いや売りで入るにあたっての根拠として、移動平均線を使用した山越え・谷越え確認、酒田五法や市販の本を参考としたローソク足の組み合わせを見ています。

しかし、例えば買いで入るとき、移動平均線がゴールデンクロスになってから入っても、もしくは平均線がクロスする前の、ローソク足が長期線とクロスした段階で入っても、反転し損切りとなってしまうことが多いです。
また、クロスした後も入らずに、直近の高値の上抜けを確認してから入るようにしても、同じような結果になってしまいます。

ローソク足を見て入ると、もみ合い相場でも多少は取れることはありますが、こちらも同じ結果となっています。

入るにあたっては、その日の相場がどの方向に動いているかや直近の方向を確認し、同じ方向に入るようにしていますが、なかなか上手くいきません。また、もみ合い相場だと思い様子を見ていると、もみ合いを抜けて一方向に動いてしまいます。

つきましては、トレードの方法や相場の見方などについてご助言いただけませんでしょうか?それ以外にも改善点などご指摘いただけましたら幸いです。お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。

1:移動平均線でのクロスでの売買の欠点は、保合い時には、すぐ反対方向のクロスが出てしまい、損切りとなってしまうことです。ドテンの売買では、反対方向のクロスが出る度に、損切りが続きます。

簡単に言えば、保合い相場での売買を避け、どちらかに抜けた方向につくことが正解ですが、言うほど簡単なものではありません。

手掛かりは、高値が切り下がり、安値が切り上げる、三角保合いの様相が出てきたなら、しばらくは様子を見て、上抜け、下抜けを待ってから抜けた方向につくことです。三角保合いの煮詰まりは、一目均衡表の遅行線を除く4線の収斂(くっつくこと)や、ボリンジャーバンドのスクイーズ(収斂)にも表れます。

質問を伺っていると、保合い相場で売買して損失が膨らみ、嫌気がさして止めたところで、上抜け、下抜けがあるように思えます。このタイミングをうまく捉えることが収益に繋がりますので、少額の実際の売買で、経験を積む以外に、上達の方法はないと思います。いったん5分足に伸ばして見ればどうでしょう? 微妙なタイミングが違ってきますので、上手くいくかも知れません。

2:お忙しい中早速お返事をいただき、ありがとうございます。

ご指摘のとおり、何回か売買して損切りが続いた(一度も勝てなかった)ため、一旦止めたときに一方向に動いていく、ということが多いように感じています(主観的かもしれませんが)。

ご助言いただきましたように、5分足に伸ばして売買してみたいと思うのですが、疑問点と気がかりなことがあります。

疑問点は、上抜け・下抜けしたのを確認して入るということは、移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスを参考にして売買するのではなく、前回の高値もしくは安値を抜けたのを確認して売買する、という認識でよろしいでしょうか?

また、気がかりな点として、上記の認識であっていた場合、平均線を参考として谷越え・山越え確認をした場所からかなり離れた場所で入ることになるのではないかと思います。その場合、逆に動いた際の損切りの値も、平均線を参考とした時より大きくなると思うのですが、それは必要な損失ということで仕方ないことなのでしょうか?

立て続けの質問で、また、基本的なものでしたら大変申し訳ありませんが、お教えいただけましたら幸いです。

2:「上抜け・下抜けしたのを確認」とは、三角保合いの上抜け、下抜けのことで、高値、安値ではありません。移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロスを参考にして下さい。

三角保合いが煮詰まると、上抜け、下抜けの前後に、移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロスが出ることになります。価格幅が狭まっているために、直近の安値、高値からそれほど離れていず、損切した時のダメージも大きくはありません。

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。