原油下落よりも注目しなければならないこと

【著者】

米ロ・“国家的チキンレース”がしばらく続きそう?

前回のレポートでも、『1月はトリッキーな相場展開になりやすい』とお伝えしましたが、今のところまさにマーケット全般はその名の通りの展開に。
特に原油相場は底なし沼のような様相となっていますが、昨今の原油価格の急落の背景には第一には世界的な需要の低迷が挙げられるものの、もう一つの側面に米国によるロシア・イラン包囲網といった政治的背景があるとも言われています。
その米国による政治的調略が奏功したのか、OPECの事実上のリーダーとも言えるヌアイミ・サウジアラビア石油鉱物資源相が先のアラブ・エネルギー会議において「(原油価格が)20ドルまで下がっても関係ない」との、事実上の減産放棄・原油安容認発言。
ちなみにロシアはそもそも原油収入が連邦予算の6割を占めるほどの資源立国ですが、昨今の原油価格の続落とともに、ウクライナ問題に伴う西側諸国の経済制裁もあり、昨年段階で1400億ドル(GDPの6.7%)を超える損失が発生しているとも。

一方の“調略を仕掛けた”とも目されている米国ですが、原油安の影響で国内シェール企業がチャプター11(連邦破産法11条)適用を申請し、経営破たんの憂き目に。膨大なコストが発生するシェール油田では、WTI原油が50ドルを割れる水準では採算割れとのことで、15日時点でやや持ち直しているWTI原油価格がさらに下値を試すとなると、シェール業界は軒並み経営難に陥るとの予想も。
当面は、米ロ“新・冷戦”の材料と化している原油相場を介在しながら、国家的チキンレースが継続しそう。

ただし、世界経済全般(特に先進国経済)にとっては原油価格の低迷はむしろ歓迎すべき材料であり、景気刺激効果になることは時間の問題と捉えていますが、国際商品価格の中で本来問題視しなければならないと思うのは・・・銅価格の低迷。
世界経済を見る上で、銅価格は景気先行指標とも言われていることもあり、目先のマーケットの動きを確認したい場合は今後その銅価格に注目すべきかも知れません。

本来、国際商品価格と反比例の動きをするドル円ですが、そろそろその“通常のパターン”に戻ってもいい時間帯。昨年の12月半ば以来、日足・ボリンジャーバンド・-2σライン付近にローソク足が接近しており、テクニカル的には“売られ過ぎ”と捉えてよさそう。当面はそのボリンジャーバンド・±2σである117.30~121.30円付近を中心帯とした相場推移が続くのではないでしょうか?

ドル円

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NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。