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原油安はドル高

【著者】

さらに円安

原油は商品ですが、金と同じく普遍性のあるもので、一種の金融商品的な側面があります。つまり金高がドル安、金安がドル高を意味するのと同様、原油高はドル安、原油安がドル高、を意味する場合があります。その意味で今の原油相場の動きはドル高要因です。

今年6月1バレル105ドル近辺で取引されていた原油相場ですが、7月末に100ドルを割り込んでからは下落が続いて、10月にはいって90ドル割れ、11月にはいって80ドルを割り込むと、ついに昨日70ドルを割り込みました。この5か月で105ドルから68ドルと約35%もの大暴落となってます。

この間ドル円相場は102円台から118円台へと約16%上昇(円安)していますがそれを加味すると原油相場は円建てで約24%低下してることになります。

大手米銀の試算によれば、円建てで原油価格が10%下落すると、消費者物価は8ヵ月後に0.41%低下するとされていて、24%の原油価格低下は約1%の消費者物価低下につながります。今日発表された全国消費者物価指数は2.9%でしたが、消費税引き上げの影響(+2.0%程度)がなくなる来年4月以降、もし原油相場と円相場が今の水準だった場合は消費者物価は前年比マイナス、つまりデフレに戻ってしまう可能性が高くなります。

そう考えれば、日銀はさらなる追加緩和する必要がある、ということになって、その結果円安の動きがさらに強まる可能性があります。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト