CTA(商品投資顧問)

【著者】

CTAとはヘッジファンドの一種で、Commodity Trading Advisorの略称になります。日本語では、商品投資顧問や商品取引アドバイザーなどと訳されます。

世界中の投資家からの資金を集め、多くのヘッジファンド同様多額の資金を運用しています。ボラティリティに応じてポジション量や損切りのパーセンテージを決定するなどの高度なリスク管理を行いながら、リスクを最小に抑えつつ、高いリターンを追求しています。

投資信託ではありませんのでS&Pなどをベンチマークにしているわけでなく、絶対的な利益を追求しています。

商品投資顧問という名前ですが、その投資先は商品だけでなく、現物株式や為替、指数先物、債券など多岐に渡ります。

CTAの売買手法

CTAの売買は、独自に開発した自動売買プログラムを活用して運用することが多く、アルゴリズム取引等を取り入れ24時間売買を行っています。

自動売買以外の売買方法は、トレンドに素直に乗る順張りやトレンド転換を期待した逆張りなどの単純なものでなく、異なる投資対象の価格差に注目したアービトラージ(裁定取引)などあらゆる投資手法を使い利益を上げているようです。

時にこれらのファンドが巨額の資金を使い相場の高値・安値を更新していくことがあります。また、「日経平均先物にCTAの売りが出た」などと噂が流れると、より価格が下落するなどの影響を及ぼすこともあります。

相場の短期的な利ざやを狙い、大きな損切り注文がある価格まで買い上がり、その損切り注文を巻き込みながら利益確定を行うという取引も行います。

そういった売買がなされた場合は、短期的に相場は大きく動くものの、結局元の価格に戻るといったことが頻繁にあります。

CTAの運用額

CTAは世界中の資産家、投資家、金融機関より資金を集めているので、その運用額も巨額なものに上ります。

Clive Capitalという業界最大手のCTAは、2011年5月には50億ドルの運用資産がありました。同社はリーマンショックが起きた2008年以降も10%以上のリターンを叩き出していましたが、2011年から成績が悪化。2013年には閉鎖してしまいました。

金融経験者を雇わないCTA

CTAのなかには、元大学の数学教授ジェームズ・シモンズ氏が創立したルネサンステクノロジーというものがあります。ポンド危機の際にジョージソロスの次にポンドを売ったともされる世界的に有名なこのCTAですが、驚くべきことに、金融経験者は雇わないというのです。

同社は数学、物理学、統計学などの博士号を持つ社員を100人以上抱えています。そして、彼らが組む自動売買のプログラムは価格を絶対としたテクニカルでの判断のみで、経済の基本となる基本となる経済のファンダメンタルズをいっさい無視して組まれるというのです。

トレードはプロフィットファクターをどうするかなど数学的な部分が求められますが、このCTAはトレードにおいて全て数字データのみで売買しているというわけです。

>>ヘッジファンドとは