FXコラム

今月もやってきたジブリの呪い

【著者】

為替市場はまさに風立ちぬ

先日、スタジオジブリの監督として有名な宮崎駿監督の引退が表明されましたね。

これを受けて、急遽9月6日に「紅の豚」が放送されることが決まりました。

「風立ちぬ」が絶賛公開中の中、とても残念ではありますが、監督の勇退を温かく見送ってあげたいところです。

しかしながら、マーケット関係者の間ではそうは言ってられない事態になってしまったのです。

この流れが、先月にはついにウォールストリートジャーナルにも載ってしまった「ジブリの法則」となってしまったことが原因です。

WSJ:日本の株・外為投資家が身構える「ジブリの呪い」
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323451804578642561445230042.html

それは、毎月第一金曜日に発表されるアメリカの雇用統計と、金曜ロードショーで「ジブリ映画」が放送されることが重なると、市場が大荒れするとい うものです。

「だいたい雇用統計なのだから、相場が荒れるのは当たり前。」

と多くの人は冷静に考えると思います。

みんなの外為では、そんな「ジブリの法則」を真面目に検証してみました。

「ジブリの法則」は本当だった!

ジブリにまつわる噂は筆者は1年以上前から聞いているので、2012年以前から囁かれ始めたものと思われます。

ネットで検索を繰り返していくうちに、なんと2006年の「天空の城ラピュタ」
が放送された時からあったというのですから驚きです。

ネットで検索すると、「ジブリの法則」というキーワードの次に多いのが、
「ジブリの呪い」になっています。

これはまったく穏やかじゃありませんね。

つまり相場が荒れるというよりも、下落することが非常に多いようです。

雇用統計の悪化でドル円とNYダウが下落し、週明けの日経平均が下落する。

まさに呪いともいわれる法則ですね。

そこで、過去にジブリが放送された雇用統計と、通常の雇用統計での上下の比率はどうなっているのでしょう。

WSJによると、2010年以降にジブリ映画と雇用統計が重なったケースは10回。

そのうちなんと9回が予想よりも結果が下回り相場が下落しているそうです。

同期間に雇用統計が発表された回数は全部で44回ですが、結果が予想に届かずに下落した回数は26回に過ぎないということです。

つまり、ジブリ映画と重なると90%の確率で下落するが、重ならないと59%の確率で下落するということになります。

いくらなんでも恐ろしいほどの的中率です。

唯一相場が上昇に転じたものが今年7月の雇用統計です。

この日の雇用統計は予想よりも3万人も雇用者数が多くなり、ドル円相場は1円33銭上昇し、101.20円の高値引けとなっています。

2013年7月

呪いではなかった!?先月のドル円下落

ここで先月の雇用統計のおさらいをしてみましょう。

先週は非農業部門雇用者数の予想が18.5万人に対して、結果が16.2万人となりました。

さらに悪いことに、5,6月の結果もトータルで2.6万人も下方修正されてしまい、ドル円相場は1円以上も下落することとなってしまいました。

先月の雇用統計前後のドル円チャートです。

100円を手前にして見事なまでに暴落してしまい、一時98円台に入ってしまったことが分かります。

しかしながら、「ジブリの呪い」という観点なしで冷静に相場を分析すると、「結果がどうであれ、ドル円は下落した。」という声もあ ることが事実です。

どういうことかというと、3日前に発表されたADPが20.0万人と予想の18.0万人を大きく上回ったことから、「雇用統計でも20万人以上の 数字が出るかもしれない。」とマーケットが盛り上がっていたのです。

なので、仮に良い結果が出ていたとしても、

「噂で買って、事実で売る」

となり、利益確定の売りに押されてマーケットは下落しただろうというわけです。

FXコラム「噂で買って、事実で売る」
https://fx.minkabu.jp/hikaku/fxbeginner/phrase-sell-in-fact-bought-by-rumor/

呪いは解けるのか!?運命の21時30分

さて、本日のドル円は99円台後半で推移中。(2013/9/6 18時現在)

先月とほとんど同じレベルです。

しかも先週と違い、週末には2020年のオリンピック開催地が決まるという日本人が大注目するイベントがあります。

さらに、アメリカの中央銀行であるFRB金融緩和を引き締めるのかどうかということも、今回の雇用統計の結果に左右される可能性が高いのです。

仮に雇用統計の結果が悪くなり、オリンピック開催国も日本以外となると、週明けのマーケットは恐ろしいことになってしまいそうです。

そんなことは決して起こってほしくありませんが、まさに運命の瞬間がこの3日で2回もあるわけです。

さて、本日の日経平均は-204円安で引けて、終値は13,860円

ドル円相場も100円を割り込み、投資家のリスク回避の動きが見られます。

情報配信会社のグローバルインフォによると、外銀2行が非農業部門雇用者数の予想を引き上げたという明るいニュースもあります。

さぁ、相場の女神は微笑んでくれるのでしょうか!?

運命の瞬間は9月6日21時30分!!

幸運を祈りましょう!

参考: 投資家に噂のジブリの呪い(法則)を調べてみた

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