12月利上げ開始以降の「ドル高」「株安」見通しは・・・俗論?

【著者】

FF金利とドル/円・NYダウ平均株価の関係性について

先週金曜日に発表された米雇用統計結果がポジティブサプライズとなり、マーケットのテーマは「12月に利上げがあるのか、ないのか?」から12月利上げ実施後、どのようなペースで進むのか?」に移ってきたと捉えてよさそう。

当然のことながら、相場の世界を含めた形而下的現実社会の中で「絶対」という二文字は存在し得ないため、何らかのネガティブ要因の発生に伴って12月利上げの確率が低下することも視野に入れる必要があるものの、我々が着目しなければならないのは・・・【利上げ開始時の歴史的事実】【今後の中央銀行会合スケジュール】

まずは【利上げ開始時の歴史的事実】についてですが、一部では「(FF金利)利上げ」→「ドル買いフロー」+「株価の下落」(+「新興国問題の顕在化」)が取り沙汰されていますが、例えば1971年以降の「FF金利」・「ドル/円」・「NYダウ平均」の関係性について俯瞰的時系列分析をしてみると・・・FF金利が上昇し始めたタイミングに合わせてドル/円は下落基調になり、またNYダウ平均は上昇基調のきっかけになることが歴史的に多いという事実が。

これは一般的な経済学のイロハからも当てはめることができ、つまり金利を上げるタイミングというのはインフレがある程度加速している段階であるため、通貨の価値が下がっていくのは至極当然。また、同じく金利を上げるタイミングの判断としては経済の盤石な状態がある程度確認できているため、株価はさらに上を目指していくのもまた当然。その逆もまた然りで、金利を下げる場合はデフレの兆候があるため通貨の価値が上昇しやすく、株価が下落しやすいということ。
経済環境や相場動向は様々な要素が絡み合うため、必ず当てはまるものではないという前提に立った上で我々が認識すべきことは、次のFOMC会合が開催される12月15日・16日において仮に利上げ開始の号砲が為されたとしても、データ的にはそこからドル/円相場が天井知らずの勢いで上昇していくとは考えない方がよさそうで、むしろその認識は“俗論”と捉えた方がよさそう

依然として“心理的な壁”ともなっている125円(=いわゆる黒田ライン)程度を当面の目標ラインとしつつ、【今後の中央銀行会合スケジュール】(日・米・欧)も参考にしながらキャッシュコントロールを中心に投資戦略を組み立ててみてはいかがでしょうか?

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NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。