FXコラム

5年間で負けたのはたった1日

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FXコラム|2014/04/23

新たなる危機の火種はHFT?

4月に入ってからのナスダックの急落が話題になりました。
これは、HFT(ハイフリークエンシートレーディング)と呼ばれる1000分の1秒単位の超高速取引を行っていたバーチュ・ファイナンシャルの新規上場が延期になったためだといわれています。

同社が上場に向け3月に開示した資料には衝撃の内容がありました。なんと、2009年から2013年末までの取引を行った1238日で、損失が出たのがたった1日だったというのです。

同社が行っている取引の1つとして、株式市場において、超高速回線と処理能力の格段に高いコンピューターを使用し、市場の買いと売りを瞬時に読み取り小さな利ザヤを抜いていくというものがあるようです。
具体的には、ある銘柄で100.25ドルで売ろうと思っている人がいるとします。
すると、その人が成行注文で買い注文が入った瞬間に、圧倒的な約定スピードを生かし、先にその銘柄を買ってしまいます。
銘柄はわずかに値上がりしますから、上記の人はその値段で買わされる羽目になるというものです。
その売りは、僅か0.数秒前に買った高速取引業者の売りということになります。

この取引は現在のところ違法ではありませんが、この問題をめぐりFBIもインサイダー取引に関することも含め調査に乗り出しており、米証券取引委員会や米商品先物取引委員会も取引所とHFT業者の関係などの状況を調べています。
また、15日には先物トレーダーが超高速取引をめぐってシカゴ先物取引所を集団訴訟を起こしました。

米国株が市場高値圏にあるなか、リーマンショック後に起きたような金融批判(当時はCDS「クレジット・デフォルト・スワップ」でしたが)が起きようとしています。
サブプライムショックはジャブジャブになったマネーの行き場が、無理のある方向(サブプライム層)へも流れてしまった為に起きてしまいました。
そういったことにならないよう、投資家は節度のある取引を行わなければ新たな金融危機を引き起こしてしまうということは明白なのではないでしょうか。

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」