マーケット

GW前にこのまま円安は進むのか?

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/04/18

イースター休暇は円安のアノマリー

昨日東京市場で102円割れとなったドル円も下げ渋り、欧州時間にはジリジリと102円台へ回復。

102.00円のオプションが巨大だという噂もあり、23時のNYカットまでは小動きとなったものの、「新規失業保険申請件数」、「フィラデルフィア連銀景況指数」が市場予想よりもかなり良いものになり、102円台で安定。
再度市場参加者の注目が集まっていたウクライナ問題ですが、ヘッドラインでポジティブな内容が流れる度にドル買いで反応。

1時過ぎに
「全ての当事者、暴力の抑制含むウクライナ情勢の緊張緩和に向けて取り組むことで合意」
との報道で、米国10年債利回りが急騰し、これにつれてドル円も高値更新となりました。
ドル買い、金売りとなり、リスクオンの傾向でしたが、NYダウの反応は小さなものとなりました。
しかし、10年債利回りが0.093%という数カ月に1度あるかないかの衝撃的な上昇をしています。
続けざまの好材料で、ドル円の足場はすっかり固められたようです。

さて、本日と週明け月曜日はイースター休暇で参加者も少なく、市場は開店休業状態です。
日本が休みだと円高になりやすいという印象がありますが、海外が休場の時は円高にはならない印象があります。

そこで、過去7年間のイースター休暇の週のドル円の値動きを調べたところ、なんと7回中5回が円安に動いていました。
2012年、2013年は春先から円売りの盛り上がりがあったので偶然かもしれませんが、こういったアノマリーは多々ありますので、知っておくと取引の役に立ちます。
結果的に、先日の101円台は良い押し目となっています。

本日、仲値で売りが多いとされていた102.50円を突破しましたが、滞在時間は30分とわずかでしたので、まだ抵抗があるかと思われます。
昨日の抵抗を抜け102.30円以上を維持していますが、本日は様子見に徹したいところです。

好調な米国の雇用指標とBOJへの思惑

さて、本題のGW前の来週の為替動向ですが、今週すっかり状況が一変しました。
当分日銀の金融緩和が行われないとの観測から売り込まれた日経平均とドル円。
何度も書いてきていますが、日経平均が14,000円を割れると日本当局の様子が一変しました。
そもそも、会合の前の週は15,000円に乗っていましたから、4日で1,100円もの急落ぶりに相当慌てたとの見方が多いようです。
黒田総裁は財務省出身ですから、消費税増税を行うために株価を崩すわけにはいけないわけです。
少なくとも、4月以降株価が下がり続けてしまい、なにもしないまま秋を迎えるとなれば、批判の矛先が向いてくることになることは間違えないでしょう。
海外勢もこの日本当局の動きを見て、売るに売れない状況。
東証の売買代金は2兆円以下ということなので、買えていないようですから、このまま底固めとなると、海外勢としてはどこかで買っておきたいところ。
というのも、4月30日の日銀金融政策決定会合は前回よりも政策変更の確率は高くなると考えられることからです。
さらに、直近の新規失業保険申請件数は30万人程度と非常に好調な数字を維持しており、4月の雇用統計で、非農業部門雇用者数が20万人を上回ってくるのではと考えると、ドル円も鉄板である101.20円を下回ることは考えづらい状況です。

マーケットのポジションとしても、先週はドル円を売り込んでいるディーラーが多数だったため、買えている投資家も少ないようで、今後の上昇余地を残しています。
週末のシカゴのポジション状況も確認していきたいですが、現状ではゴールデンウィーク前に円高へ振れる可能性は少なそうです。

[GMO]

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」