夏休みモードでぼんやり相場

【著者】

昨日は米国時間に発表された中古住宅販売件数が底堅い結果となりドル買いが進む場面もみられましたが、先行指標等から期待感も強く事前にドル買いが強まったこともありその後のドルは伸びを欠く動きとなっています。欧州時間に公表されたBOEMPC議事録は利上げ賛成票こそなかったものの、利上げに関し前向きな内容となりポンドが底堅い推移となりました。また、原油価格の下落や好調な米国経済指標の結果を受けてカナダドルは年初来安値を更新する動きとなっています。

早朝に発表されたNZドル政策金利は市場予想通り利下げとなりました。NZドル相場では事前に織り込みが進んでいたこともあり、発表後は材料出尽くしから大きく反発する動きとなっています。米国株式市場、米国債利回りは伸び悩む動きとなり、小幅下落となりましたが、リスクオンでもリスクオフでもない中立のような状態を保っています。全体的に夏休みモードで気が抜けた相場が続いているような気がします。

米国株式市場

主要通貨ペアの推移

ドル円は米国時間に入ると底堅い動きとなり、さらには米国中古住宅販売件数が底堅い結果となったことを受けて124円台を回復する動きとなりました。しかし124.15には硬い壁があり上値を幾度と抑えられ、伸び悩む動きとなっています。この124.15を突破したところにはストップ買いが多少溜まっていることが予想されるため接近した際には警戒が必要です。サポート候補は昨日のNY時間のサポートとなった123.90付近で割り込むと下落速度が加速する可能性がるため注意が必要です。

usd jpy

ユーロドルは欧州時間にアジア時間のサポートとなっていた1.0924付近を割り込むと下値を探る動きとなり1.09を割り込む動きとなりましたが、その後は底堅さが戻り再度1.09台を回復する動きとなっています。ただし、一昨日のNY時間からレジスタンスとなっている1.097を突破するには至らず、伸び悩んでいる状態のため本日はその1.097と昨日のNYのサポートとなった1.087付近のどちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。

eur usd

ユーロ円は欧州時間以降は上値の重い推移となりましたが、米国時間後半から盛り返す動きとなり135円台中盤まで上昇しています。本日は一昨日のNY時間のレジスタンスとなった135.77を突破できるかどうか、昨日のNY時間序盤の安値である134.84のどちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。日足チャートで見ても方向感の薄い状態となっており、方向感の掴みにくい状況は続くと考えられます。

eur jpy

ポンドドルはBOEのMPC議事録への期待、さらに議事録にて利上げに向かっていることが確認されると上値を追う動きが活発化しました。しかし、米国の中古住宅販売件数が底堅い結果となったことを受けて強まったドル買いに上値を圧迫される動きとなっています。本日は昨日のNY時間のサポートとなった1.558付近と欧州時間序盤のレジスタンスとなった1.565付近のどちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。1.565を上抜け、さらに7月中旬からのレジスタンスでもある1.5675付近を突破すると上昇圧力が強まり、1.6トライへの可能性が高まります。

gbp usd

豪ドルはアジア時間に消費者物価指数、スティーブンス総裁の講演にて上下動する場面も見られましたが、その後は上値の重い推移となりました。昨日は0.736付近がサポートとなっており、本日はこの0.736、さらには年初来安値となる7月20日の安値の0.7328を守れるかどうかに注目したいところです。

aud usd

本日の注目材料

本日は欧州時間に英国小売売上、米国時間には新規失業保険申請件数などの経済指標の発表が予定されています。昨日のBOE議事録にて利上げが再度意識されポンドが勢いづいており、小売売上でも良好な結果が続くと英国の利上げ観測を後押ししポンドの底堅さを支える材料となると考えられます。新規失業保険申請件数は引き続き安定推移しているかどうかに注目です。夏にかけて自動車工場の閉鎖など季節的要因から数字にムラが出ることが多く、そのような状態となったときの発表直後の相場の一時的な動揺には注意が必要です。

本日の予定

08:50 日6月貿易収支
10:30 豪46月期NAB企業信頼感指数
13:30 クレディ・スイス46月期決算発表
17:30 英6月小売売上高
21:30 米6月シカゴ連銀全米活動指数
21:30 米新規失業保険申請件数
21:30 加5月小売売上高
23:00 ユーロ圏7月消費者信頼感(速報値)
23:00 米6月景気先行指数
23:15 ワイトマン独連銀総裁講演
翌2:00 米10年物インフレ連動債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト