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英国、米国休日のため動意薄

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外国為替マーケット情報|2014/05/26

先週末の為替市場は堅調な米国株式市場や市場予想を上回った米国新築住宅販売件数を受けてリスクオン地合いが強まる動きとなりました。ウクライナ大統領選に関する緊迫もロシアのプーチン大統領の選挙の結果を尊重する旨のコメントから、それほど意識されませんでした。
本日が英国、米国の休日となるため動きは鈍いもののドル円は底堅い推移となり102円台へのトライを試み、ユーロ、ポンドは下値を探る動きとなり、ドル買いが進む展開が続いています。
ウクライナの大統領選挙では一部で親ロシア派による選挙妨害がみられたものの今のところ大きな混乱には至っていません。また、注目された欧州議会選挙ではギリシャやフランスを中心に反EU勢力や移民排斥を唱える勢力が躍進していることはユーロの上値の重さを助ける動きとなりそうです。
また、米国株式市場は堅調を維持していますが、一部ではVIX指数が低い水準での推移を続けていることから、バブルへの警戒の声が上がり始めています。今すぐにというわけではありませんが一応意識しておいた方が良いかもしれません。

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【主要通貨ペアの動き】

ドル円は続伸となり102円台のトライを試みています。本日は英国、米国の休日ということを踏まえると大きな変動には至らない可能性と思われますが、102円を超えたところにはストップ買いもそれなりに溜まっていると思われますので102円を抜けると上昇圧力が多少増すと考えられますが、102円台の中盤から後半にかけては今年に入り幾度と上値を重くしもみ合ったゾーンであったことを考えるとすんなりと上抜けるというシナリオも想定しにくいように思われ、低いボラティリティはまだ続きそうな気配を見せています。

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不沈空母ユーロはジリジリと下値を探る動きが続いています。4月4日の安値1.3672、2月28日の安値である1.3643を終値ベースでしっかりと割り込む推移となり、大きなダブルトップのネックライン割れとなり1.35割れも視野に入れた下落圧力が増すと考えらえれます。年末にかけて、不沈空母の大崩れの序章になるかもしれません。

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ユーロ円は下げ止まるも上値も重い推移が続き狭いレンジ内での推移が続いています。ドル中心の動きからドル円、ユーロドルの綱引きにあい方向感の薄い推移が続くことが予想されます。

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ポンドドルは続落となりましたが1.68台はなんとか守っている状況となっています。日足チャートでは5月初旬の高値である1.7を攻めることはできず保ち合い状態となっていることからどちらに抜けるかをしっかりと見極めたいところです。

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豪ドルは0.92をしっかりと守る動きとなっています。この0.92を下抜けると0.9割れも視野に入れた大崩れの可能性が高まりますが、このまま踏ん張ると反発の可能性も高まってくると思われ、経過を見守りたいところです。

【本日の注目材料】

本日はロンドン、NY市場が休場ということもあり、欧州時間以降の市場の流動性が低下することが予想され動きにくい展開となると思われます。とはいえ、ウクライナでは依然として緊迫情勢は続いている状態と考えられ、静観している米露が動くような報道が流れると流動性の低い中、リスクオフ地合いが強まり大きな動きとなる可能性も否定できないことから、最新の情報には気を付けたいところです。
また、週末から明日までECBフォーラムが行われておりドラギ総裁をはじめとするECB要人も参加することから、一部で注目が集まっており、何等かの材料が出てくる可能性もあるため注意が必要です。

【本日の予定】

ECBフォーラム
ロンドン・NY市場休場
07:45 NZ4月貿易収支
08:50 日銀・金融政策決定会合議事要旨公表(4月30日開催分)
15:00 独6月GfK消費者信頼感
16:00 岩田日銀副総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト