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イエレンFRB議長証言でドル買い強まる 7/16

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外国為替マーケット情報|2014/07/16

英雇用統計に注目

昨日の海外時間には、イエレンFRB議長の議会証言で緩和の継続が示唆されたことからドル売りが強まる場面もありましたが、景気見通しが強気だったことや、利上げ時期の前倒しの可能性に言及したことからドルが買われました。

欧州時間序盤、発表された英・6月消費者物価指数などが強い結果だったことから、早期利上げ期待が強まってポンド買いが強まりました。対ポンドでユーロが売られたことからユーロドルは1.3580台まで、ユーロ円は137.90円台まで売られました。しかし下落した独株などが反発したことからユーロも買戻しが優勢となって、ユーロドルは1.3620付近まで、ユーロ円は138.30円台まで反発しました。

NY時間にはいって、欧州株が軟調になったことからユーロが売り戻されましたが、イエレンFRB議長の議会証言がはじまると「経済状況を踏まえると、高水準の金融緩和政策は引き続き適切と判断している」と緩和の継続が示唆されたことから、米長期金利が低下しドル売りが強まって、ドル円は101.40円台まで下落し、ユーロドルは1.3610台まで上昇しました。しかし、「経済の全体図は前向き」「労働情勢がFOMCの予想より速く改善し続ければ、利上げは予想より早くなりペースも速くなるだろう」などと述べたことから米長期金利が反発し、ドル買いが優勢となって、ドル円は101.70円台まで上昇し、ユーロドルは1.3560台まで下落しました。この間、スペインのバンコ・エスピリト・サントの持ち株会社が債権者保護手続きの申請を準備、と報じられたこともユーロ売りを後押ししたと見られます。

今日の海外時間には加中銀(BOC)の政策金利発表と、英・6月雇用統計、ユーロ圏・5月貿易収支、米・6月生産者物価指数、米・5月対米証券投資収支、米・6月鉱工業生産/設備稼働率、の発表があるほか、ブノワ・クーレECB専務理事、フィッシャー・米ダラス連銀総裁の講演と、イエレン・米FRB議長の議会証言、米・ベージュブックの公表が予定されています。

今日発表される英雇用統計は、これまでも結果によってポンド相場が大きく動く原因となってきたことから、今日の発表でも予想と異なる結果となればポンドが比較的大きく動く可能性があります。昨日、発表された指標結果をうけてポンドが買われたあとだけに、予想よりも弱い結果の時のほうが、反応が大きくなると予想できます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト